2度のマイナー降格を味わった今季、それでも…
メジャー5年目のシーズンを終えた青木宣親が5日、『ワールドスポーツMLB(NHK―BS1)』に生出演し、今季を総括するとともに来シーズンへの抱負を語った。
2016年シーズンはマリナーズでプレーした青木。2度のマイナー降格を味わうなど出だしでつまづいたが、終盤には本来の姿を取り戻し、終わってみれば打率.283、出塁率.349と例年通り安定した成績を残した。
青木はマリナーズでのメジャー5年目について「序盤は自分の思うようなプレーができず苦しかった。(後半戦は)ある程度、自分の思うような打撃ができるようになった」と総括。復調の具体的な要因については「(打席で)左腕を背中の方向へ引いてしまうクセがあったので、左腕をうしろに引かず、バットを出しやすくするためにオープンスタンスにしました」と修正ポイントを自ら解説した。
8月以降は本来の打撃を見せたが、契約更新となる480打席には届かず(467打席)、マリナーズからウエーバーにかけられたリードオフマン。本来はワールドシリーズ終了翌日の現地時間3日(日本時間4日)に他選手と同様にFA公示される予定だったが、アストロズがウエーバー期間中の青木に興味を示し、保有権が同球団に移る形となった。
現在の状況について青木自身は、「ウエーバーにかけられた自分を拾ってくれたのがアストロズというだけで、条件面はこれから」と慎重な姿勢。それでも、新天地候補とされているアストロズの印象を問われると「強いというイメージがあるし、良い投手、ホームランを打つ打者が多い」と話した。
青木は2012年から2年間ブルワーズに在籍し、その後はロイヤルズ、ジャイアンツ、マリナーズで1年ずつプレーした。新天地候補のアストロズは若くて有能な選手が多く、15、16年と2年連続でシーズン勝ち越し。2年連続のプレーオフ進出を狙った今季は、84勝78敗でア・リーグ西地区3位の成績だった。