首位ソフトバンクを3.5差で追いかける2位オリックス。パ・リーグの覇権を争う両者が、今日からオリックスの本拠地・大阪で激突する。前日までの3連戦、札幌で日本ハム相手に1勝2敗と負け越したオリックスだったが、その間にソフトバンクもロッテを相手にホームで負け越し。仲良く足踏み状態となったが、今日からの直接対決、結果次第では両チームにマジックが点灯する可能性があり、まさに“やるか、やられるか”の決戦となる。そこで、この3連戦をもっと楽しむためのポイントを整理してみよう。
両者の対戦はオリックスから見て9勝10敗1分とほぼ互角ではあるが、オールスター明けは2勝6敗1分、直近の対戦でも引き分けを挟んで3連敗中と後半戦はオリックスが苦しい戦いを強いられている。しかし、今季本拠地・京セラドームでの対決では7勝1敗、勝率.825と圧倒しており、この大一番でも地の利を活かした戦いができるか注目だ。
オリックスは今日の先発に今季12勝(8敗)を挙げている西勇輝を立てる。先週、コボスタ宮城での楽天戦が雨天中止となり、そこで登板予定であった西を中11日でこの大一番の初戦に持ってきた。前回9月4日のソフトバンク戦では敗れはしたものの6回2失点と試合は作っており、休養十分で望む今日の試合にも期待がかかる。
さらに残りの2試合も今季7勝1敗で6つの貯金を作っている松葉貴大と、勝利数、防御率、奪三振の3部門でリーグトップに立つエース・金子千尋の登板が有力視されている。3人合わせて32勝の必勝ローテで一気の3タテを狙う。
対するソフトバンクは勝ち頭のスタンリッジを中5日でロッテ戦に投入したため、今日は難病から復帰を果たした大隣憲司を中8日で先発起用する。スタンリッジが今季オリックスに勝利なしの2敗、防御率6.61と打たれているのに対し、対戦こそ1度だけだが、7月27日の試合で7回を1失点に抑え、勝利を挙げている大隣を持ってきて万全を期した形だ。
そして残りの2戦も攝津正、武田翔太と2週間前にホームでオリックス相手に連勝した2人でがっちり首位固めを狙う。特に武田は今季オリックスに2戦2勝でまだ1点も与えておらず、加えて京セラドームでは2012年のデビュー以来5戦4勝、失点わずかに2と大の得意としている。相手エースとの投げ合いが予想されるが、ここでも大役を果たすことができるか。注目だ。
この対戦ではお互いの4番に座る打者が古巣戦になるという不思議な因縁がある。オリックスのペーニャは2012年にソフトバンクでチームトップの21本塁打を放つも、昨年は右ヒザの手術の影響から本塁打は1本に留まり、ソフトバンクを自由契約となっていた。今季は復活を果たし、ここまで30本塁打を放っている。古巣戦は打率こそ.246と抑えられているが、本塁打を放った7月8日と10日の試合ではいずれも勝利を収めており、ペーニャの一発にかかる期待は大きい。
対するソフトバンクの主砲・李大浩は今季全試合で4番を務め、昨季4番不在に泣いたチームを支えている。オリックス戦は.247とパ球団との対戦で最も低い数字になってはいるが、オリックス先発の西とは.308(13-4)、松葉とは.500(6-3)、金子とは.278(18-5)とどの投手も苦にしていない。さらに内川聖一が金子から19打数9安打で.474の打率を残すなど、オリックス相手に.375(80-30)とパ球団との対戦で最も良い成績を挙げている点からも、後ろを打つ李大浩の打撃は大きなカギを握る可能性がある。
ソフトバンクが2連勝、もしくは1勝1分とした時点でソフトバンクに優勝へのマジック7(引き分けの場合は8)が点灯する。しかし、オリックスが3連勝を収めると、順位は0.5差の2位ではあるものの、オリックスにマジック13が点灯する。オリックスが127試合、ソフトバンクが132試合とオリックスの方が5試合消化が少なく、このカード終了後にソフトバンクが残り9試合を全勝しても勝率.609で、オリックスが10月2日のソフトバンク戦を除いた残り13試合を全勝した場合の勝率.613がそれを上回るためにそのような現象が起こる。
間違いなく今季のターニングポイントになるであろうパ・リーグ首位攻防戦。ペナントの行方を占う大一番は、まもなく戦いの火蓋が切って落とされる。
ポイントその1 対戦成績はソフトバンクに分があるが….
両者の対戦はオリックスから見て9勝10敗1分とほぼ互角ではあるが、オールスター明けは2勝6敗1分、直近の対戦でも引き分けを挟んで3連敗中と後半戦はオリックスが苦しい戦いを強いられている。しかし、今季本拠地・京セラドームでの対決では7勝1敗、勝率.825と圧倒しており、この大一番でも地の利を活かした戦いができるか注目だ。
ポイントその2 お互い必勝ローテでのぶつかり合い
さらに残りの2試合も今季7勝1敗で6つの貯金を作っている松葉貴大と、勝利数、防御率、奪三振の3部門でリーグトップに立つエース・金子千尋の登板が有力視されている。3人合わせて32勝の必勝ローテで一気の3タテを狙う。
対するソフトバンクは勝ち頭のスタンリッジを中5日でロッテ戦に投入したため、今日は難病から復帰を果たした大隣憲司を中8日で先発起用する。スタンリッジが今季オリックスに勝利なしの2敗、防御率6.61と打たれているのに対し、対戦こそ1度だけだが、7月27日の試合で7回を1失点に抑え、勝利を挙げている大隣を持ってきて万全を期した形だ。
そして残りの2戦も攝津正、武田翔太と2週間前にホームでオリックス相手に連勝した2人でがっちり首位固めを狙う。特に武田は今季オリックスに2戦2勝でまだ1点も与えておらず、加えて京セラドームでは2012年のデビュー以来5戦4勝、失点わずかに2と大の得意としている。相手エースとの投げ合いが予想されるが、ここでも大役を果たすことができるか。注目だ。
ポイントその3 互いに古巣戦となる両チームの助っ人主砲
この対戦ではお互いの4番に座る打者が古巣戦になるという不思議な因縁がある。オリックスのペーニャは2012年にソフトバンクでチームトップの21本塁打を放つも、昨年は右ヒザの手術の影響から本塁打は1本に留まり、ソフトバンクを自由契約となっていた。今季は復活を果たし、ここまで30本塁打を放っている。古巣戦は打率こそ.246と抑えられているが、本塁打を放った7月8日と10日の試合ではいずれも勝利を収めており、ペーニャの一発にかかる期待は大きい。
対するソフトバンクの主砲・李大浩は今季全試合で4番を務め、昨季4番不在に泣いたチームを支えている。オリックス戦は.247とパ球団との対戦で最も低い数字になってはいるが、オリックス先発の西とは.308(13-4)、松葉とは.500(6-3)、金子とは.278(18-5)とどの投手も苦にしていない。さらに内川聖一が金子から19打数9安打で.474の打率を残すなど、オリックス相手に.375(80-30)とパ球団との対戦で最も良い成績を挙げている点からも、後ろを打つ李大浩の打撃は大きなカギを握る可能性がある。
ポイントその4 両チームにマジック点灯の可能性
ソフトバンクが2連勝、もしくは1勝1分とした時点でソフトバンクに優勝へのマジック7(引き分けの場合は8)が点灯する。しかし、オリックスが3連勝を収めると、順位は0.5差の2位ではあるものの、オリックスにマジック13が点灯する。オリックスが127試合、ソフトバンクが132試合とオリックスの方が5試合消化が少なく、このカード終了後にソフトバンクが残り9試合を全勝しても勝率.609で、オリックスが10月2日のソフトバンク戦を除いた残り13試合を全勝した場合の勝率.613がそれを上回るためにそのような現象が起こる。
間違いなく今季のターニングポイントになるであろうパ・リーグ首位攻防戦。ペナントの行方を占う大一番は、まもなく戦いの火蓋が切って落とされる。