最優秀新人が決定
プロ野球の年間表彰式「NPB AWARDS 2016」が28日に開催され、今シーズンの最優秀新人賞に高山俊(阪神)と高梨裕稔(日本ハム)が選出された。
セ・リーグは、明治大からドラフト1位で阪神に入団した高山が受賞。球団では2007年の上園啓史以来で9年ぶりの新人王となる。
大学時代に通算131安打を記録し、東京六大学リーグの最多記録を48年ぶりに塗り替えたことで一躍脚光を浴びた高山。ドラフト時には阪神・金本知憲監督が当たりを引いていたのにも関わらず、競合したヤクルト・真中満監督が勘違いで大喜びをしてしまったことでも話題を集めた。
プロ入り後は故障の影響でキャンプこそ二軍スタートとなるも、2月の終わりには一軍に合流。開幕戦では1番に抜擢されると、1年目から134試合に出場を果たす。
成績も申し分なく、打率.275は規定到達でチーム内2位という成績。136安打を放って坪井智哉が保持していた球団新人の最多安打記録も塗り替えた。
金本知憲新監督が掲げた“超変革”の象徴的存在として駆け抜けた1年。糸井嘉男の加入で外野の争いはさらに激しくなるが、来季以降の飛躍にも期待がかかる。
大逆転Vに貢献した3年目右腕
パ・リーグは日本一の日本ハムから3年目右腕の高梨が選出された。
山梨学院大の出身で、2013年のドラフト4位で日本ハムに入団した高梨。3年目の今シーズンは中継ぎからのスタートも、6月から先発に転向。以降の14試合は10勝負け無しと抜群の安定感を誇った。
本人は「大卒3年目という新人感のない僕が獲っていいのか...」と壇上で謙遜したが、最大11.5ゲーム差をひっくり返す原動力となり、チームの日本一に大きく貢献した右腕には温かい拍手が贈られた。
なお、チームでは昨年の有原航平につづいて2年連続での受賞となる。
投票結果
<セ・リーグ> ※有効投票数=269220 高山 俊(阪神)
32 今永昇太(DeNA)
13 戸柱恭孝(DeNA)
2 =該当者なし=
1 下水流昂(広島)
1 原口文仁(阪神)
<パ・リーグ> ※有効投票数=254
131 高梨裕稔(日本ハム)
116 茂木栄五郎(楽天)
3 吉田正尚(オリックス)
2 多和田真三郎(西武)
1 スアレス(ソフトバンク)
1 =該当者なし=
2016年・新人王
<セ・リーグ>
高山 俊(阪神)
☆外野手 1年目/23歳
―――――
134試合 打率.275(494-136) 本塁打8 打点65
二塁打23 三塁打5 塁打数193 盗塁5
犠打2 犠飛3 四球27 死球4 三振109
出塁率.316 長打率.391 OPS.707
<パ・リーグ>
高梨裕稔(日本ハム)
☆投手 3年目/25歳
―――――
37試合(109回2/3) 10勝2敗 防御率2.38
勝率.833 完投1 完封1 奪三振86
被安打79 被本塁打6 与四球36 与死球4
暴投0 失点30 自責点29