今季規定投球回に到達した投手は26人
今季規定投球回に到達した投手は、セ・パあわせて26人(セが12人、パが14人)。各球団のエースはもちろん、阪神は12球団最多の4人が規定投球回をクリアした。
複数年連続で規定投球回を到達した投手(NPBのみ)をみると、メッセンジャー(阪神)、能見篤史(阪神)、スタンリッジ(ロッテ)の6年連続が球界最長だ。
メッセンジャーは阪神加入2年目の11年に150イニングを投げ、初めて規定投球回に到達すると、翌年からは毎年のように200イニング近く投げている。14年には208回1/3を投げた。今季は最近5年間で最も少ない185回1/3だったが、リーグトップの投球回数だった。
メッセンジャーとチームメイトの能見も、11年から6年連続で規定投球回をクリア。11年に200回1/3を投げたが、年々投球回数を減らしているのは気になるところ。今季はわずかに規定投球回を超える147回1/3だった。
スタンリッジは、阪神時代の11年から継続中。この間、スタンリッジは阪神、ソフトバンク、ロッテの3球団でプレーしているが、いずれの球団でも先発ローテーションを守る。
その他、複数年連続で規定投球回(NPB)に到達している投手は以下の通り。
スタンリッジ(ロッテ)
11年:151回
12年:150回1/3
13年:160回2/3
14年:172回
15年:144回1/3
16年:162回
メッセンジャー(阪神)
11年:150回
12年:196回2/3
13年:196回1/3
14年:208回1/3
15年:193回2/3
16年:185回1/3
能見篤史(阪神)
11年:200回1/3
12年:182回
13年:180回2/3
14年:169回1/3
15年:159回2/3
16年:147回1/3
則本昂大(楽天)
13年:170回
14年:202回2/3
15年:194回2/3
16年:195回
西勇輝(オリックス)
13年:166回
14年:156回
15年:162回2/3
16年:165回1/3
菅野智之(巨人)
13年:176回
14年:158回2/3
15年:179回
16年:183回1/3
石川歩(ロッテ)
14年:160回
15年:178回2/3
16年:162回1/3
涌井秀章(ロッテ)
14年:164回2/3
15年:188回2/3
16年:188回2/3
藤浪晋太郎(阪神)
14年:163回
15年:199回
16年:169回
武田翔太(ソフトバンク)
15年:164回2/3
16年:183回
ジョンソン(広島)
15年:194回1/3
16年:180回1/3
黒田博樹(広島)
15年:169回2/3
16年:151回2/3
※NPBのみ
※MLBを含めると7年連続
小川泰弘(ヤクルト)
15年:168回
16年:158回
日米通算ではマエケンがトップ
日米通算でみると、前田健太(ドジャース)の8年連続規定投球回到達が日本人投手では最長だ。
前田は広島時代の09年に193回を投げると、この年から毎年規定投球回を到達。10年から3年連続200イニングを超え、日本最終年となった15年も206回1/3を投げた。
活躍の舞台をメジャーに挑戦した16年は、早いイニングでの降板もあったが、175回2/3を投げた。
前田健太(ドジャース)
<NPB>
09年:193回
10年:215回2/3
11年:216回
12年:206回1/3
13年:175回2/3
14年:187回
15年:206回1/3
<MLB>
16年:175回2/3