川崎「アメリカ100%、日本100%」
カブスをFAとなった川崎宗則。11日の『スポーツLIFE HERO‘S』にVTR出演した川崎宗則は去就について「アメリカ100%、日本100%」と語った。内野ならどこでも守れる川崎だが、仮に日本球界復帰となった場合、古巣のソフトバンク以外で興味を示す球団はどこになってくるのか。現在の各球団の内野手事情を見ていきたい。
ソフトバンクは川崎がメジャー挑戦後も背番号「52」を空けており、復帰に向けた態勢が整っている。ただ、ソフトバンク時代に定位置だった遊撃には、4年連続ゴールデングラブ賞を受賞する今宮健太がいる。その他、一塁には内川聖一、三塁には松田宣浩がおり、ポジションが埋まっている。さらに二塁は本多雄一、明石健志、川島慶三など激戦区。ソフトバンクに復帰した場合、レギュラーは確約できない状況といえそうだ。
その他、内野が手薄な球団を見ると、ロッテが当てはまりそうだ。今季内野の各ポジションで、100試合以上スタメン出場した選手は遊撃の鈴木大地のみ。一塁が細谷の36試合、二塁がナバーロの80試合、三塁が中村奨吾の50試合がスタメン最多出場だった。今オフは二塁のスタメン最多出場だったナバーロが自由契約、正三塁手候補に新外国人のダフィーを獲得した。来季はダフィーが三塁に入り、一塁と二塁を細谷、中村、高浜卓也、三木亮などで争うことが予想される。
一方セ・リーグでは、阪神の内野が手薄といえるだろう。今季一塁でチーム最多の130試合に出場したゴメスが退団。今季、二塁の最多スタメン出場・西岡剛はアキレス腱断裂のため、出遅れることが予想され、遊撃は鳥谷敬、北條史也のレギュラー争いが繰り広げられることになりそうだ。三塁は新外国人のキャンベルが三塁で起用されることになるだろう。ただ、新助っ人が活躍できるか不透明なことに加え、鳥谷が今季のように苦しむことがあれば、来季もかなり苦しい内野事情となりそうだ。
アメリカ100%、日本100%と話す川崎だが、来季はアメリカ、日本、どちらでプレーすることを選択するのか注目だ。
12球団の内野スタメン最多出場選手
▼ 日本ハム
一塁:中田 翔(136試合)
二塁:田中賢介(142試合)
三塁:レアード(140試合)
遊撃:中島卓也(143試合)
▼ ソフトバンク
一塁:内川聖一(114試合)
二塁:本多雄一( 92試合)
三塁:松田宣浩(143試合)
遊撃:今宮健太(136試合)
▼ ロッテ
一塁:細谷 圭(36試合)
二塁:ナバーロ(80試合)
三塁:中村奨吾(50試合)
遊撃:鈴木大地(132試合)
▼ 西武
一塁:メ ヒ ア(93試合)
二塁:浅村栄斗(140試合)
三塁:渡辺直人(43試合)
遊撃:鬼崎裕司(45試合)
▼ 楽天
一塁:銀次(115試合)
二塁:藤田一也(108試合)
三塁:今江敏晃(82試合)
遊撃:茂木栄五郎(114試合)
▼ オリックス
一塁:モレル(56試合)
二塁:西野真弘(140試合)
三塁:中島宏之、小谷野栄一(39試合)
遊撃:安達了一(113試合)
▼ 広島
一塁:新井貴浩(111試合)
二塁:菊池涼介(141試合)
三塁:安部友裕(58試合)
遊撃:田中広輔(143試合)
▼ 巨人
一塁:阿部慎之助(84試合)
二塁:クルーズ(71試合)
三塁:村田修一(143試合)
遊撃:坂本勇人(131試合)
▼ DeNA
一塁:ロペス(118試合)
二塁:石川雄洋(73試合)
三塁:白崎浩之(44試合)
遊撃:倉本寿彦(138試合)
▼ 阪神
一塁:ゴ メ ス(130試合)
二塁:西岡 剛(45試合)
三塁:北條史也(39試合)
遊撃:鳥谷 敬(100試合)
▼ ヤクルト
一塁:畠山和洋(45試合)
二塁:山田哲人(133試合)
三塁:川端慎吾(100試合)
遊撃:大引啓次(88試合)
▼ 中日
一塁:ビシエド(100試合)
二塁:荒木雅博(72試合)
三塁:高橋周平(66試合)
遊撃:堂上直倫(124試合)