巨人と契約合意した陽岱鋼
巨人は14日、日本ハムからFA宣言した陽岱鋼と契約合意を発表した。巨人は今オフ、ソフトバンクから森福允彦、DeNAから山口俊を獲得したのに続き、3人目のFA補強に成功。同一シーズンのオフにFA選手を3人獲得したのは史上初となる。
野手のFA補強に目を向けると13年オフの片岡治大、14年オフの金城龍彦、相川亮二、15年オフの脇谷亮太、そして今オフは陽岱鋼と4年連続だ。では、巨人に加入した野手はどのような成績を残しているのだろうか…。
陽岱鋼と同じようにFA前に日本ハムでプレーしていた小笠原道大は、移籍後も変わらぬ活躍を見せた。小笠原は日本ハム最終年となる06年に本塁打王、打点王のタイトルを獲得し、リーグ優勝、日本一に大きく貢献。自身もリーグMVPを受賞した。
06年オフにFA宣言し巨人へ移籍すると、日本ハム時代と変わらぬ打棒を発揮し、リーグを跨いで2年連続MVPを受賞。08年以降も不動の3番打者として、09年にはシーズン自己最多となる107打点を挙げた。統一球が導入された11年以降は成績を落としたが、それまでの4年間はチームの主軸として大活躍した。
また、陽岱鋼と同じ外野手がFAで巨人に入団した選手をみると、金城龍彦がいる。金城はDeNA最終年となった14年、4年ぶりに100試合出場にとどかず90試合の出場にとどまり、打率.200、0本塁打、11打点の成績に終わった。
同年オフに海外FA権を行使して巨人へ移籍。今回の陽岱鋼と求められる役割は違ったが、巨人では主力に故障者が相次いだこともあり、開幕から出場機会を多く与えられた。4月15日の古巣・DeNA戦では移籍第1号となる3ランを放つ活躍を見せた。しかし、その後は力を発揮することができず、同年限りで現役引退。今季から巨人の三軍コーチを務めている。
その他、巨人へFA移籍した選手の成績は以下のとおり。
FAで巨人に加入した野手の成績
落合博満(中日→巨人)
移籍前:119試 率.285 本17 点65[93年]
移籍後:129試 率.280 本15 点68[94年]
広澤克実(ヤクルト→巨人)
移籍前:130試 率.271 本26 点73[94年]
移籍後:131試 率.240 本20 点72[95年]
清原和博(西武→巨人)
移籍前:130試 率.257 本31 点84[96年]
移籍後:130試 率.249 本32 点95[97年]
江藤智(広島→巨人)
移籍前:121試 率.291 本27 点79[99年]
移籍後:127試 率.256 本32 点91[00年]
小笠原道大(日本ハム→巨人)
移籍前:135試 率.313 本32 点100[06年]
移籍後:142試 率.313 本31 点 88[07年]
村田修一(横浜→巨人)
移籍前:144試 率.253 本20 点70[11年]
移籍後:144試 率.252 本12 点58[12年]
片岡治大(西武→巨人)
移籍前: 72試 率.290 本4 点28[13年]
移籍後:126試 率.252 本6 点32[14年]
相川亮二(ヤクルト→巨人)
移籍前:58試 率.250 本2 点21[14年]
移籍後:40試 率.313 本4 点17[15年]
金城龍彦(DeNA→巨人)
移籍前:90試 率.200 本0 点11[14年]
移籍後:36試 率.233 本1 点10[15年]
脇谷亮太(西武→巨人)
移籍前:118試 率.294 本3 点22[15年]
移籍後: 54試 率.157 本1 点 7[16年]
陽岱鋼(日本ハム →巨人)
移籍前:130試 率.293 本14 点61[16年]
移籍後:?[17年]
*移籍前は巨人加入する前年の成績
*移籍後は巨人加入1年目の成績