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一人前の証?初めての「規定投球回」

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西武・菊池雄星

規定投球回は先発投手の勲章


 先発投手における1つの勲章となる、「規定投球回」到達。今シーズンはセ・パともに143回がそのハードルとなるが、両リーグでこれを
クリアした投手は26人(セ12人:パ14人)いた。

 実は昨シーズンも合計26人だったが、その内訳はセ14人、パ12人。奇しくも入れ替わったような形になる。その中でも、今回は初めて規定投球回に到達した投手6名にスポットを当てていきたい。


セは全員が左腕


 セ・リーグ12名の規定到達者の中で、初めての規定到達となったのは田口麗斗(巨人)、岩貞祐太(阪神)、石田健大(DeNA)の3人。偶然にも全員が左腕となった。

 田口はエースの菅野智之とともにチームを支え、2度の登録抹消こそあったものの26試合に登板。7月には3勝0敗、防御率1.14の成績で月間MVPを獲得した。オフには侍ジャパンの強化試合メンバーにも選出されるなど、大きく羽ばたいた一年となった。

 阪神の3年目・岩貞は、自身初の開幕ローテーションを掴むと、そのまま交流戦開幕まで防御率1点を切る快投を披露。6月以降は疲れからか5連敗を喫してしまうものの、9月には4連勝で防御率0.58と復調を見せ、月間MVPも受賞している。最終的な投球回数は158回と1/3。長年左腕エースの座を守ってきた能見篤史を超える活躍を見せた。

 最後にDeNAの2年目・石田も、開幕ローテーションに入ると5月には4勝0敗、防御率0.33という圧巻の成績で月間MVPを受賞。以降も安定した投球を見せ、チームのクライマックスシリーズ初出場に大きく貢献した。オフには田口同様に侍ジャパンの強化試合メンバーにも選出され、来季の更なる飛躍に期待がかかる。

 このように、セ・リーグの3名は全員左腕で、かつ全員が月間MVPを獲得。規定投球回到達だけにとどまらない大活躍で、まさに“飛躍の年”になった。

【2016年成績】
・田口麗斗(巨人)
26試(162回)10勝10敗 防2.72

・岩貞祐太(阪神)
25試(158.1回)10勝9敗 防2.90

・石田健大(DeNA)
25試(153回)9勝4敗 防3.12


パは意外なあの人が初


 パ・リーグは14名が規定に到達した中、初めての達成となったのは有原航平(日本ハム)、千賀滉大(ソフトバンク)、菊池雄星(西武)の3名だった。

 まず意外なのが菊池だろう。すでに一軍に定着しているイメージもあるが、故障の影響などでここ2年は139.2回、133回とあと一歩届かず。そんなシーズンが続いていたが、ついに“3度目の正直”が実現した。

 ただし、大谷翔平と投げあった最終登板のひとつ前、9月23日のソフトバンク戦では、7失点を喫しながらも143球を投げて6回1/3を消化。それがあって最終登板でちょうど規定の143回に到達させることができたということもあり、この起用法には疑問の声も挙がっていた。

 少し後味の悪い幕切れ...。来季は移籍したエース・岸孝之の穴を埋める存在として、気持ちよく規定投球回をクリアしてもらいたい。

 また、昨シーズン新人王に輝いた日本ハムの有原も、投球回数は103.1回と実は規定投球回には到達していなかった。今シーズンは大谷翔平になかなか勝ち星がつかなかった序盤戦で5連勝をマーク。後半戦では6連敗を喫したが、9月下旬に行われたソフトバンクとの天王山では勝利投手となるなど、“2年目のジンクス”もなんのそので見事に役割を果たした。

 ソフトバンクの千賀は、昨シーズンまでは中継ぎでの起用がメイン。先発ローテーションとして一年を過ごしたのは今年が初めてだったが、しっかりとローテーションを守ってイニングを消化した。

 転向1年目から和田毅、武田翔太らに次ぐチーム3位の12勝をマーク。惜しくも規定である13勝に1つ足りず最高勝率のタイトルは逃したものの、勝率.800は規定到達者の中でトップ。オフには侍ジャパン日本代表にも選出され、充実の一年を終えた。


【2016年成績】
・菊池雄星(西武)
22試(143回)12勝7敗 防2.58

・千賀滉大(ソフトバンク)
25試(169回)12勝3敗 防2.61

・有原航平(日本ハム)
22試(156回)11勝9敗 防2.94
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