日ハム・中田が4番で141試合出場
打線の中心となる選手が打つことの多い4番打者。長嶋茂雄、野村克也、山本浩二、落合博満、清原和博、松井秀喜など日本球界を代表する強打者たちが4番を務めてきた。
今季の各球団の4番打者を見ると、日本ハムの中田翔、ソフトバンクの内川聖一、ロッテのデスパイネ、楽天のウィーラー、DeNAの筒香嘉智、阪神の福留孝介、中日のビシエドが100試合以上で4番を務めた。
10年ぶりの日本一に輝いた日本ハムの4番・中田は今季、打率こそ.250だったが、打点はリーグトップの110打点を記録。特に中田は栗山英樹監督が就任した12年以降、先発出場した試合で4番以外での出場は1度もない。日本代表でも4番を務めるなど、日本球界を代表する4番打者に成長している。
一方で、日本ハムと日本シリーズで対戦した広島の4番は、新井貴浩の67試合が最多だった。新井は100試合以上4番を打っているイメージがあったが、春先は今季から加入したルナが4番を務め、ルナが故障で離脱した後、新井が4番に座った。
ルナは復帰と離脱を繰り返すことが多く、その間に新井が4番を務めたため、出場試合数が67となった。また、新井休養で松山竜平が4番で出場するケースもあった。
また巨人は、阿部慎之助の52試合が最多だった。これは12球団でワーストな数字。今季の巨人の4番を振り返ると、新外国人のギャレットが開幕から任されていたが、状態があがらず5月に二軍落ち。その後はクルーズ、長野久義などが務めたが、シーズン後半から阿部が4番を打っていた。
各球団の4番打者の成績
※4番打者のみの成績
【日本ハム】
中田翔
141試 率.250 本25 点110
【ソフトバンク】
内川聖一
141試 率.304 本18 点106
【ロッテ】
デスパイネ
130試 率.278 本24 点91
【西武】
中村剛也
83試 率.248 本16 点44
【楽天】
ウィーラー
121試 率.259 本22 点80
【オリックス】
T-岡田
85試 率.272 本11 点56
【広島】
新井貴浩
67試 率.281 本8 点53
【巨人】
阿部慎之助
52試 率.317 本7 点31
【DeNA】
筒香嘉智
133試 率.322 本44 点110
【阪神】
福留孝介
103試 率.307 本10 点44
【ヤクルト】
バレンティン
89試 率.270 本24 点72
【中日】
ビシエド
109試 率.274 本21 点66