「触れ合うことができて良かった」
12月29日、都内で開催された小学生向けの野球教室『ベースボール・キッズ・コミュニケーション』(主催ベースボールキング/特別協賛カーシーカシマ株式会社)に、ヤクルトの雄平が講師として参加した。
約50人の子どもたちを前に、キャッチボールの重要性やバッティングの指導を行い、実際にロングティーを披露する場面も。鋭いライナー性の当たりで外野の頭を越していく打球や、左右への自在な打ち分けには子どもたちからも歓声が上がった。
「シーズンオフしかこういう機会がないので、子どもたちと触れ合うことができてよかったです」と笑顔の雄平。野球教室終了後に、今季のことを振り返ってもらった。
「離脱をしない」こと
まずは今季を振り返って、「ケガによる離脱」を一番に挙げた雄平。「夏場にケガで離脱をしてしまったので、そこで一年間戦い抜くことの難しさを改めて感じた」という。
「一軍にいて試合に出してもらっている限りは、出場するという責任もあると思っているので、そこが一番悔しかったというか反省点ですね」と語った雄平。「来年以降もケガはあるとは思うんですけど、その中で“離脱”はしないように。なんとかやっていきたい」と意気込んだ。
チームとしては優勝からのBクラス。「当然、悔しいシーズンだった」としたなか、「1位じゃないと意味ないんですけど、4位か5位かというところで最後まで争って、ひとつでも上にと思って戦うことができた」と最後まで上の順位を目指して戦えたことをポイントとして挙げる。
目標は「もちろん、また優勝できるように。そして日本一というところを目指して頑張っていく」と雄平。来季のリベンジへ向けて、闘志を燃やしている。
大谷は「レベルが違いすぎる」
また、今回は投手としてプロ入りし、現在は野手として活躍する雄平に、大谷翔平の二刀流についても聞いてみた。
最初は「僕に聞かなくていいんじゃないですかね…」と笑いつつも、自身の経験も振り返りながら、「めちゃめちゃ難しいこと。普通ならどちらか一本に人生をかけてようやくプロになっても、なかなかうまくいかないもの。それをふたつこなしちゃうわけですからね…(笑)」と語った。
また、自身が投手だった頃を振り返り、「自分が投手だった頃は、投手が投手に対して投げていましたから。打てなくて良いではないですが、打てなくて当然と言う中で打席に立てるので気楽でした」と雄平。「それが大谷くんの場合は野手だと思って投手も投げてきますから、ボールが全然違うんですよね。その中で結果を残すのはすごいです」という。
「正直、大谷くんを見ているとレベルが違いすぎる」というのが雄平の見解。「どっちも本当にすごいからどっちもできちゃうんだなと。仮に僕がやっていたとしても、きっとどっちもだめだったんだろうなと思うし…。大谷くんはちょっと特別だなというのが正直なところです」とまとめた。