雄平選手、石山選手らが小学生50人を熱血指導
ベースボールキングは29日、東京・駒沢オリンピック公園で野球教室『ベースボール・キッズ・コミュニケーション』(特別協賛=カーシーカシマ株式会社)を開催。ヤクルトの雄平選手、石山泰稚投手、元ヤクルトの増渕竜義氏と武蔵ヒートベアーズの本田敦也投手、久保田勇眞選手が参加し、地元の小学生約50人を熱血指導した。
まず、雄平を先頭にジョギングを開始。簡単なウォーミングアップでは、『マエケン体操』を取り入れるなど、和気あいあいとした雰囲気で始まった。
その後、野球の基本であるキャッチボールを実施。石山投手が「投手でも野手でも投げるという動作は必ずある。キャッチボールは取る動作と投げる動作を一緒できるトレーニング。しっかり真面目にキャッチボールをやっていればうまくなるので、おろそかにしないで真面目にやってほしい」とアドバイスすると、雄平選手も「キャッチボールはプロも必ずやる本当に大事な練習。これが上手くない選手はプロでも一流になれていない」とその大切さを説いた。
また、2人1組に分かれてキャッチボール競争も実施。勝利したペアには選手からのサイン色紙がプレゼントされるなど、大いに盛り上がった。
続いては、バッテリーと野手に分かれて、投球練習と守備練習を行った。雄平選手は「守備は足が大事。内野も外野も動きを止めないで、いつでも動けるようにする」とアドバイスを送り、手取り足取り指導した。
子どもたちから「嫌なピッチャーっていますか」と質問されると、「嫌だなというのはない。みんなすごいから。ただ、菅野や藤浪、野村はすごい」と日本を代表する投手を絶賛。しかし、「絶対に打ってやるという気持ちで打席に立つ。そんなに自信はないけど、どんなに良いピッチャーでも負けない気持ちで打席に立つ」と心構えを子どもたちに伝えた。
雄平選手の打球に子どもたちは感嘆
最後に行われた打撃演習では、「バッティングで一番大事なのはタイミング。打ち方は色々あるけどタイミング合わないと泳いだり詰まったりする。どんな良いスイングをしてもタイミングが合わないとダメ」と雄平選手。実際にロングティーを披露すると、その鋭い打球に子どもたちからは「オォー!」と歓声が上がった。
なた、雄平選手が自らトスを上げて、子どもたち一人一人に打撃の指導。「もっとポイントを前に」など、丁寧にアドバイスを送った。
野球選手になって良かったことは「おいしいご飯」?
練習後の質問コーナーでは、緊張の対処法について、石山投手が体全体の力を抜いた状態で軽くジャンプしながら「こうやって、緊張をほぐします。これで重心が落ちて、地に足をつける。(マウンドでジャンプしていたら)緊張しているときです」と回答。雄平選手がすかさず「毎回やっているだろ」と突っ込むと、会場からは笑いが起こった。
さらに、「プロ野球選手になって良かったと思ったことは?」という質問に、増渕氏が「プロ野球選手になるのが夢だった。それで両親に親孝行がしたかったので、それが叶ったのが一番良かった」と満点の回答で好感度アップ。一方、石山投手は「おいしいものが食べられます。いっぱい。いまお母さんのご飯は美味しいと思うけど、もっともっと美味しいものがあるから(笑)。ぜひプロになって美味しいものを食べてください」と答え、会場を盛り上げた。
最後に、雄平選手が「野球をやっていて上手くいかないことも多いと思うけど、一生懸命練習をして、いっぱいご飯を食べて、いっぱい寝て、勉強もちゃんとやって、いつかプロ野球選手になってください」と子どもたちを激励。石山投手も「プロ野球選手になる可能性は十分にあるので、あきらめず中途半端にならないで最後までやり遂げること。引き続き頑張ってください」とエールを贈った。
その後、じゃんけん大会や写真撮影、サイン会などを行い、約2時間の教室を終えた。
終了後、石山投手は「子どもに教えるということは少ないので、教え方という部分でも難しかった。どうやったら子どもを楽しませながら技術を向上させられるか、これからプロ野球を目指す子どもたちに教えることは簡単ではなかったですが、僕自身も楽しかったし、小学生の頃はレギュラーではなく、そういった人でも(プロに)なれるんだよってことを伝えたかったので、本当に良かったです」と話した。
雄平選手も「シーズンオフしか子どもたちと触れ合う機会がないので、今年はできるだけこういう触れ合いがしたいなと思っていた。
今日は50人ということで、時間は短かったんですけど、一人ひとりとコミュニケーションが取れましたし、これで少しでも野球がより好きになってくれたらいいなと思います」と笑顔をのぞかせた。
『ベースボール・キッズ・コミュニケーション』開催概要
【日時】
12月29日(日) 11時30分~13時30分
【会場】
駒沢オリンピック公園 軟式野球場
【講師】
雄平選手(東京ヤクルトスワローズ)
石山泰稚投手(東京ヤクルトスワローズ)
増渕竜義さん(元東京ヤクルトスワローズ)
【参加選手】
約50人
【特別協賛】
カーシーカシマ株式会社