コラム 2015.04.20. 11:27

上原浩治が誇る驚異的な制球力

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今季もレッドソックスの抑えとしてチームを支える上原浩治[Getty Images]
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40代でセーブを記録したのは日本人投手で2人目の快挙


 少し遅れて、上原浩治(レッドソックス)の2015年シーズンが開幕した。

 左太ももの張りのためマイナーで調整していた上原が、14日のワシントン・ナショナルズ戦の8-7と1点リードした9回に今季メジャー初登板。4番ジマーマンに左翼ポール際に大きなファウルを打たれ、ひやりとする場面もあったが、3者凡退に抑えて今季初セーブを挙げた。

 今月3日に40歳の誕生日を迎えた上原。40代の日本人投手がメジャーでセーブを記録したのは、10年の斎藤隆(ブレーブス)に次いで5年ぶり2人目のことだった。
 
 上原の球種は、ほとんどがストレートとスプリットの2種類。カットボールも投げるが、ストレートとスプリットが全投球の9割以上を占めている。

 とくにスプリットはメジャーでも屈指のキレだが、上原の制球力は驚異的である。

 昨季まで日米通算1899回3分の1を投げ、与えた四球は252。9イニングあたりの平均与四球は1.19。また、与死球は30個とこちらも少ない。巨人時代の2008年、メジャーに移籍した2009年から2012年までの5年間は一度も打者にぶつけなかった。スラッガーが並ぶメジャーリーグでは、日本以上に打者の内角を突く必要があるが、上原がメジャーで記録した死球は2013年と2014年の1死球ずつだけである。

Tampa Bay Rays v Boston Red Sox

日米通算16年で暴投は14 出番が増えるカギは先発陣にあり!


 与四死球以外にも上原の制球力を示すデータはある。

 鋭く落ちるスプリットは、高い確率で空振りを奪うことができる反面、ワンバウンドになったりして暴投となるケースも多いが、上原の日米通算暴投はたったの14。メジャーでの6年間でも4つしかない。

 日本のキャッチャーと比べ、メジャーのキャッチャーは腰高で構えることが多く、ボールを後ろに逸らす場面が目立つ。そんな状況でも上原はほとんど暴投がないのである。スプリットがホームベースの手前でワンバウンドせずに絶妙な落ち方をするため、捕手も安心してスプリットのサインを出せるのではないだろうか。まさに、世界一のスプリットの使い手と言えるのではないだろうか。

 昨季、レッドソックスがアメリカンリーグ東地区の最下位に終わるなど、クローザー上原の出番は少なかった。64試合に登板したものの、セーブがつかない状況で30試合以上登板し、昨季のメジャーで「セーブがつかない状況で最も投げたクローザー」だったのだ。つまり、クローザー上原を生かせる環境になかったのである。

 今季のレッドソックスは、昨季の開幕時と先発投手陣をほぼ入れ替えた。それでも先発陣の防御率が6点台とまだ不安が大きい……。打線がより援護し、田澤純一と上原の日本人コンビに少しでも多くつなぎたいところだ。

文=京都純典(みやこ・すみのり)

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