コラム

過去30年でベスト5入りも! 柳田悠岐が出塁率ランキング独走の.472

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高い出塁率を記録するソフトバンクの柳田悠岐 [BASEBALLKING]
柳田悠岐,

“トリプルスリーコンビ”の山田哲人も圧倒


 シーズン序盤から大活躍を続ける柳田悠岐(ソフトバンク)。首位打者争いではトップに立ち、本塁打は2位、打点は3位(9月27日終了時点)と、打撃主要部門でハイレベルな成績を残しているほか、トリプルスリー達成を確実なものとしたこともあって、チームが優勝を決めた後もメディアを賑わせている。

 さらに、盗塁王争いでも首位タイであるなど、柳田の卓越した能力は多方面に渡るが、出塁率もそのひとつだ。現在の出塁率は.472。2位・秋山翔吾(西武)が.413であり、セ・リーグトップの山田哲人(ヤクルト)ですら.416であることからも、柳田の成績がいかに突出しているかが分かるというもの。

 これは、今季だけに通じる話ではない。以下は、現行の算出法による最高出塁率がタイトルとなった1985年以降の出塁率ランキングである。

【歴代シーズン出塁率ランキング】
1位 .487 落合博満(1986年/ロッテ)
2位 .4806 落合博満(1985年/ロッテ)
3位 .4805 バース(1986年/阪神)
4位 .4728 落合博満(1991年/中日)
5位 .4725 小笠原道大(2003年/日本ハム)
6位 .469 ペタジーニ(1999年/ヤクルト)
7位 .467 カブレラ(2002年/西武)
8位 .466 ペタジーニ(2001年/ヤクルト)
9位 .464 松中信彦(2004年/ダイエー)
10位 .4634 金本知憲(2001年/広島)

 今季の柳田は、過去30年の歴史の中、並み居るスラッガーたちのなかに割って入り、トップ5も狙えそうな成績なのだ。


3番柳田固定が大きな得点力を生んだ


 昨季もリーグ2位の出塁率.413を残した柳田だが、今季の成長ぶりには目を見張るものがある。豪快なフルスイングが注目されがちだが、88四球は2位・栗山巧(西武)の71に大きく水をあけリーグトップ。昨季の72四球を現時点で上回る。もちろん、強打者ということもあり敬遠気味の四球も含まれるだろうが、選球眼は飛躍的に向上している。

 それは三振の減少にも表れる。昨季はリーグワースト4位の131三振だが、今季はここまで99三振(リーグワースト10位)。何打数で1三振を喫するかを表す三振率(打数÷三振数)を見ると、昨季の4.00から5.04にまで向上しているのだ。

 死球の影響で9月27日のロッテ戦では今季初欠場となった柳田だが、それまでチームでただひとり打順が固定されていた。超人的な出塁率を誇る柳田が3番打者であることが大きな得点力を生んだことは間違いない。事実、110得点もまたリーグトップの成績だ。1、2番打者が出塁すれば返す、走者がいなければ出塁し、長打もある、隙あらば盗塁もする……と、対戦相手からすれば顔も見たくない選手だろう。

 今季、あらゆる能力において大きな成長を見せた柳田はまだプロ5年目。急角度の成長曲線はどこまで伸びるのだろうか。

文=清家茂樹(せいけ・しげき)
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