コラム 2016.03.29. 12:15

3年目の若トラ・横田慎太郎は“超変革の象徴”となれるか

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開幕から好調が続く阪神の横田慎太郎

オープン戦の打率はセ・リーグトップ!


 2013年以降、3年連続Aクラスと一時期の暗黒時代は脱し、クライマックスシリーズの常連となった阪神。しかし、リーグ優勝となると2005年以来10年も遠ざかっている。それに加え、レギュラー陣の高齢化が進み、チームは過渡期にある。そこで舵取りを任されたのが金本知憲新監督だ。「超変革」をスローガンに掲げ、いまひとつ殻を破れない若手の底上げをはかった。

 春季キャンプから多くの若手選手の名前が挙がったが、特に注目を集めたのが3年目の横田慎太郎だ。昨季まで一軍出場はなかったが、今季はオープン戦で56打数22安打、打率.393。オープン戦の規定打席に達したセ・リーグの選手のなかでトップだ。

 オープン戦で打った22安打のうち8安打が内野安打と持ち前の俊足を発揮した。しかし、盗塁は10回試みて成功は5回。昨季のウエスタン・リーグでも19回盗塁を試みて成功は9回と、こちらでは俊足を生かし切れていない。

 オープン戦が始まったころは、7番や8番を打つことが多かった横田だが、最後の5試合は2番に入った。そのうち4試合は、ルーキーの高山俊と1、2番を組み、金本監督の構想ではしばらくこの形を試すようだ。2番といえば、つなぎの打撃を求められがちで若手には荷が重そうだが、金本監督のなかにはつなぎの2番という意識はない。前述のように横田は内野安打が多く、無死一塁で打ちにいっても併殺となる確率はほかの打者を比べて低い。

 また、金本監督は「横田には将来20~30本の本塁打を打てる選手になってほしい。2番だからと考える必要はない」とコメントを残している。実際、オープン戦で横田が記録した犠打はゼロ。打っていく2番として、横田の可能性を広げようとしている。

開幕戦、4打席で見逃しストライクは1球もなかった


 迎えた中日との開幕戦。2番センターでプロ初出場初スタメンを果たした横田は、持ち前の積極性を存分に出した。結果こそ4打数ノーヒットだったが、1打席目、初球を空振り。2打席目と3打席目は初球ファウル。4打席目も初球を打ってサードゴロ。全4打席で初球を振っていったのである。2打席目では投じられた5球に対し、すべて振っていき初球から4球連続ファウル。4打席で見逃しのストライクは1球もなかった。

 昨季、ウエスタン・リーグで367打席に立ち、選んだ四球は13個。もともとボールを見ていくタイプではないが、プロ初出場初スタメンの試合で、ましてや開幕戦とベテランでも緊張するといわれるなかで、しっかりと振っていったことは大きな財産となるはずだ。初回には2度の牽制をかいくぐり、盗塁に成功。一発目で成功したことは、チームにとっても横田にとっても大きい。

 積極的に振っていく姿勢と、父・真之さん(ロッテ、中日、西武で活躍した外野手)譲りの俊足で新生・阪神を代表する存在となれるか。広い甲子園のグラウンドを駆ける横田の姿を見るのが、今から楽しみだ。

文=京都純典(みやこ・すみのり)

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