コラム 2016.05.02. 19:00

燕のベテランふたりが呼び込んだ今季初の3タテ

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ヤクルト時代の飯原誉士氏(C)KYODO NEWS IMAGES

田中がチャンスを作り飯原が決めた!


 5月1日、持ち前の強力打線でヤクルトが巨人に対し、11-2で大勝。開幕直後に出遅れ、現在5位に甘んじる昨季のリーグ覇者だが、今季初の“3タテ”で連勝を4に伸ばした。この試合でドラ1ルーキー・原樹理がプロ初勝利を挙げたほか、連勝中は、新垣渚、石川雅規、小川泰弘と、きっちり先発投手が勝利投手となり、ようやく投打の歯車がかみ合ってきた感がある。

 先発投手の踏ん張りもさることながら、この対巨人3連戦で目立ったのは、主軸のバレンティン、山田哲人の活躍だ。バレンティンは2戦目、3戦目と2試合連続で本塁打を記録し、3試合で10打数5安打5打点と大当たり。山田は3戦目に圧巻の2打席連続本塁打を放ち、3連戦では11打数6安打3打点と、こちらも昨季本塁打王らしい派手な活躍を見せた。

 しかし、4月30日の2戦目に勝利をもたらしたのは、控えを務めるふたりのベテラン選手だった。田中浩康と飯原誉士だ。1点ビハインドで迎えた7回裏、先発・小川の代打で打席に立った田中が山口鉄也から二塁打を放ちチャンスメーク。続いて、坂口智隆の代打で登場した飯原が試合を決める逆転2ランホームランをレフトスタンドへ叩き込んだ。


経験や精神力が問われる試合をいくつ拾えるか


 同年代のふたり。出場機会は明らかに減りつつある。いまやプロ野球界を代表するスター選手に成長した山田にセカンドの定位置を奪われた田中は、本職ではない外野のポジションにも挑戦し、主に代打での出場が続く。

 飯原に至っては、昨季はプロ入り最少18試合の出場に終わっている。今季はバレンティンが開幕から復帰。雄平や比屋根渉の台頭、そして坂口や鵜久森淳志の加入などもあり、チーム内での外野のポジション争いは厳しいものとなっている。

 数年前まではチームの主力を張っていたふたり。胸中には相当悔しい思いが募っているはずだ。そのうっぷんを晴らすような活躍は、ファンの心を躍らせただけでなく、チームを乗せ連勝を呼び込んだ。

 長いシーズンで問われるのはチームの総合力である。ベテランだけが持つ経験や強い精神力が求められる場面が、今後もまだまだ訪れる。そういう試合をいくつ拾えるか。長い目で見れば、その蓄積がペナントの行方を左右することもあるだろう。“ベテランの力”によって、出遅れた王者の逆襲がはじまる。

文=清家茂樹(せいけ・しげき)

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