コラム

球界の「次の200勝投手」は誰か?

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ヤクルトの石川雅規

100勝以上200勝未満の現役日本人投手は14人


 167センチの小さな大投手が通算150勝に到達した。ヤクルトの石川雅規は27日の阪神戦に先発すると、9回途中2失点の好投で今季6勝目を挙げ、プロ15年目で快挙達成。二ケタ勝利を15年間続けてようやく150勝に届くことを考えるともの凄い数字だ。

 先月、広島の黒田博樹が野茂英雄以来となる史上2人目の日米通算200勝を達成したことは記憶に新しいが、球界の「次の200勝投手」の称号は誰が手に入れることになるのだろうか? 現在、100勝以上200勝未満の現役日本人投手を見てみよう。

1 三浦大輔(DeNA/42歳)
172勝182敗

2 岩隈久志(マリナーズ/35歳)
168勝103敗(NPB:107勝 MLB:61勝)

3 松坂大輔(ソフトバンク/35歳)
164勝103敗(NPB:108勝 MLB:56勝)

4 石川雅規(ヤクルト/36歳)
150勝136敗

5 杉内俊哉(巨人/35歳)
142勝77敗

6 ダルビッシュ有(レンジャーズ/30歳)
136勝66敗(NPB:93勝 MLB:43勝)

7 田中将大(ヤンキース/27歳)
135勝51敗(NPB:99勝 MLB:36勝)

8 上原浩治(レッドソックス/41歳)
131勝84敗(NPB112勝 MLB19勝)

9 和田毅(ソフトバンク/35歳)
126勝70敗(NPB:121勝 MLB:5勝)

10 内海哲也(巨人/34歳)
124勝88敗

11 涌井秀章(ロッテ/30歳)
118勝99敗

12 前田健太(ドジャース/28歳)
110勝74敗(NPB:97勝 MLB:13勝)

13 金子千尋(オリックス/32歳)
103勝61敗

14 岸孝之(西武/31歳)
101勝64敗

※()内は現所属、年齢

マリナーズの岩隈が200勝に一番近い?


この14名の内、現役最年長投手の三浦大輔(DeNA)は今季未勝利、松坂大輔(ソフトバンク)と杉内俊哉(巨人)は今季一軍登板なし。日米通算勝利数の表記が多いところに時代を感じるが、次の200勝投手に最も近いのは岩隈久志(マリナーズ)ではないだろうか。

 現在168勝の35歳右腕は、今季も14勝9敗の好成績。12年に渡米後は5年間で61勝を挙げている。日米通算200勝まで残り32勝。勝ち星も9→14→15→9→14と安定しており、大きな怪我さえしなければ3年後の2019年シーズンには200勝到達が濃厚である。

 そして、現代の日本を代表する両投手の現在地も確認しておきたい。右肘のトミー・ジョン手術から復帰を果たしたダルビッシュ有(レンジャーズ)は136勝、ヤンキース移籍後3年連続で二ケタ勝利をクリアしている田中将大(ヤンキース)は135勝。現在の勝ち星はほぼ同数なだけに、もしかしたらこのふたりは同シーズンでの日米通算200勝達成が見れるかもしれない。それにしても、田中の通算135勝51敗という勝率の高さは図抜けている。日本時代には伝説のシーズン24連勝、MLBでも計36勝16敗という「負けない投手」ぶりは健在だ。

日本だけで118勝を挙げる涌井秀章に注目!


 95年に野茂英雄が海を渡ってから早21年。もはや当たり前のように、岩隈、ダルビッシュ、田中、マエケンと日本のエースたちが高いプレー環境と好条件を求めて続々と海を渡る時代が到来した。そんなNPBだけで通算200勝達成が非常に難しい現代だからこそ、注目したいのが涌井秀章(ロッテ)の存在だ。

 86年6月生まれの30歳。西武時代は松坂の後を継ぎエースとして活躍、在籍後半はクローザーを任せられることもあったが、14年にロッテへFA移籍すると先発投手として復活。昨季は15勝を挙げ自身3度目の最多勝のタイトルを獲得した。涌井がこのまま日本球界で投げ続けるのならば、08年の山本昌(元中日)以来のNPBのみでの200勝投手の最有力候補となるだろう。

 果たして、黒田博樹の次の「史上27人目の200勝投手」の栄冠を掴むのは誰になるのだろうか?

文=中溝康隆(なかみぞ・やすたか)

※【お詫び】
初出時に100勝以上200勝未満の現役日本人投手を「13」といたしましたが、正しくは「14人」でした。訂正してお詫び申し上げます。
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