今オフ、久保田智之(阪神)、赤田将吾(日本ハム)と、松坂世代にあたる選手の相次ぐ任意引退が発表された。
さらに“契約金0円選手”として話題を呼んだ中島俊哉(楽天)や、複数球団でバイプレイヤーとして活躍した山崎浩司(西武)には戦力外通告が。来季で35歳(早生まれの選手は34)となる年齢を考えれば致し方ないが、やはり同世代を生きる者としては一抹の寂しさを感じる。
そもそも松坂世代とは、横浜高時代に驚異的な強さを誇った松坂大輔(メッツ)と同じ1980年4月2日から1981年4月1日生まれの選手を指す。その松坂は3球団競合の末にドラフト1位で西武入りを果たし、高校時代のチームメイトだった後藤武敏は法大を経て03年に西武入団。12年からDeNAの一員となり、今季も代打の切り札として活躍した。
松坂と同じく高卒でプロ入りした小池正晃は、13年に現役引退。今季からDeNAのコーチとして第2の野球人生を歩み始めた。さらに、この世代は人材の宝庫と言われ、松坂や小池以外にも高卒選手のドラフト指名が多かった。1位指名だけでも下記の通り。
【1998年ドラフト会議の高卒1位指名選手】※( )内は出身校
横浜:古木克明(豊田大谷)
ヤクルト:石堂克利(愛工大名電)
広島:東出輝裕(敦賀気比)
阪神:藤川球児(高知商)
ダイエー:吉本亮(九州学院)
西武:松坂大輔(横浜)
日本ハム:実松一成(佐賀学園)
オリックス:新垣渚(沖縄水産)※入団せず大学進学
上記の8選手以外にも、西武から2位指名された日南学園高の赤田や日本ハムに4位指名された帝京高の森本稀哲(西武)など、29選手が高校卒業後すぐさまプロ野球の世界に飛び込んだ。
あれから16年、来季も現役続行を目指す高卒メンバーは、メジャー組では松坂と藤川(カブス)。国内組では森本と実松(巨人)、そして来季はコーチ兼任となる広島一筋の東出と、こちらも巨人一筋16年の加藤健。さらに、現役続行の意思を持っている冒頭の山崎を加えた計7選手となる。
高卒選手が希少な存在となっていく一方、大学・社会人出身選手はまだまだ元気だ。巨人には、三菱重工長崎から02年にダイエー入りした杉内俊哉、日大-横浜経由の村田修一、さらにチーム一筋の久保裕也(東海大)と矢野謙次(国学院大)。高卒の実松と加藤も含めると、松坂世代が6人も残っている。
他チームに目を向けても、手術からの復帰を目指すヤクルトの館山昌平(日大)、ともに日本ハムでプレーする木佐貫洋(亜大)と小谷野栄一(創価大)、さらに今季途中にヤクルトへトレード移籍した新垣(九州共立大)らが13年目となる来季を見据える。また、今季メジャーデビューを果たし4勝を挙げたカブスの和田毅(早大)も、来季へ向け新たな契約を結んだ。
そんな中、今季最も輝きを放ったのが“松坂世代最後の大物”と言われたDeNAの久保康友。松下電器から05年にプロ入りした右腕は、ロッテ、阪神に続く新天地で12勝6敗、防御率3.33の好成績。ベテランらしい安定した働きで、チームの投手力アップに貢献した。
これまで94選手がプロ入りした松坂世代だが、現時点で残るは31選手(現役続行希望選手も含む)。キャリアも下り坂となりベテランの域に入ったが、来季もチームに欠かせない戦力として元気な姿を見せてほしいものだ。
さらに“契約金0円選手”として話題を呼んだ中島俊哉(楽天)や、複数球団でバイプレイヤーとして活躍した山崎浩司(西武)には戦力外通告が。来季で35歳(早生まれの選手は34)となる年齢を考えれば致し方ないが、やはり同世代を生きる者としては一抹の寂しさを感じる。
そもそも松坂世代とは、横浜高時代に驚異的な強さを誇った松坂大輔(メッツ)と同じ1980年4月2日から1981年4月1日生まれの選手を指す。その松坂は3球団競合の末にドラフト1位で西武入りを果たし、高校時代のチームメイトだった後藤武敏は法大を経て03年に西武入団。12年からDeNAの一員となり、今季も代打の切り札として活躍した。
松坂と同じく高卒でプロ入りした小池正晃は、13年に現役引退。今季からDeNAのコーチとして第2の野球人生を歩み始めた。さらに、この世代は人材の宝庫と言われ、松坂や小池以外にも高卒選手のドラフト指名が多かった。1位指名だけでも下記の通り。
【1998年ドラフト会議の高卒1位指名選手】※( )内は出身校
横浜:古木克明(豊田大谷)
ヤクルト:石堂克利(愛工大名電)
広島:東出輝裕(敦賀気比)
阪神:藤川球児(高知商)
ダイエー:吉本亮(九州学院)
西武:松坂大輔(横浜)
日本ハム:実松一成(佐賀学園)
オリックス:新垣渚(沖縄水産)※入団せず大学進学
上記の8選手以外にも、西武から2位指名された日南学園高の赤田や日本ハムに4位指名された帝京高の森本稀哲(西武)など、29選手が高校卒業後すぐさまプロ野球の世界に飛び込んだ。
あれから16年、来季も現役続行を目指す高卒メンバーは、メジャー組では松坂と藤川(カブス)。国内組では森本と実松(巨人)、そして来季はコーチ兼任となる広島一筋の東出と、こちらも巨人一筋16年の加藤健。さらに、現役続行の意思を持っている冒頭の山崎を加えた計7選手となる。
高卒選手が希少な存在となっていく一方、大学・社会人出身選手はまだまだ元気だ。巨人には、三菱重工長崎から02年にダイエー入りした杉内俊哉、日大-横浜経由の村田修一、さらにチーム一筋の久保裕也(東海大)と矢野謙次(国学院大)。高卒の実松と加藤も含めると、松坂世代が6人も残っている。
他チームに目を向けても、手術からの復帰を目指すヤクルトの館山昌平(日大)、ともに日本ハムでプレーする木佐貫洋(亜大)と小谷野栄一(創価大)、さらに今季途中にヤクルトへトレード移籍した新垣(九州共立大)らが13年目となる来季を見据える。また、今季メジャーデビューを果たし4勝を挙げたカブスの和田毅(早大)も、来季へ向け新たな契約を結んだ。
そんな中、今季最も輝きを放ったのが“松坂世代最後の大物”と言われたDeNAの久保康友。松下電器から05年にプロ入りした右腕は、ロッテ、阪神に続く新天地で12勝6敗、防御率3.33の好成績。ベテランらしい安定した働きで、チームの投手力アップに貢献した。
これまで94選手がプロ入りした松坂世代だが、現時点で残るは31選手(現役続行希望選手も含む)。キャリアも下り坂となりベテランの域に入ったが、来季もチームに欠かせない戦力として元気な姿を見せてほしいものだ。