メッツからフリーエージェント(FA)となった松坂大輔投手のソフトバンク入りが現実味を帯びてきた。ソフトバンクは4年16億の好条件を提示し、さらに空き背番号となっている「18」を用意。国内の有力候補だったDeNAを振り払い、メジャー球団でもソフトバンクを上回る条件を提示する球団はないと見られ、早ければ12月中にも正式契約が結ばれる運びとなった。
今季マイナー契約からスタートした松坂は、メジャー昇格後、先発9試合を含む34試合に登板し3勝3敗1セーブ、防御率3.89をマーク。だが、安定した働きとは言えず、不規則な起用法にも不満を漏らしていた。松坂自身は未だ先発に強いこだわりを持っており、ソフトバンク側も“ローテの中心”を口説き文句に交渉。入団が決定すれば先発ローテの一角を松坂が担うことになりそうだ。
ソフトバンクは今季、FAで中日から中田賢一を獲得。さらに、昨季まで阪神で4年間活躍したスタンリッジを呼び戻し、この二人がともにチームトップとなる11勝を挙げ揃って日本一に貢献した。さらに開幕ローテーションには、日本ハムから獲得したウルフと、こちらも13年にFA復帰した寺原隼人。純粋な生え抜きで開幕ローテ入りしたのは今季も摂津正だけだった(東浜巨は1試合で外れる)。
その後、5月中にウルフと寺原が離脱すると、代わって帆足和幸、岩崎翔らを起用。中盤以降は、摂津、中田、スタンリッジ以外は中10日前後で回す変則ローテを組み、その中で育成出身の飯田優也が頭角を現し、故障明けの武田翔太、大隣憲司らが戦列復帰を果たした。
だがシーズントータルで見ると、摂津からはかつての安定感が消え、今季は先発転向後ワーストとなる10勝止まり。若い武田はまだ通年での実績がなく、難病から劇的な復活を遂げた大隣も、再びフルシーズン戦える保証はない。
6月に右肘手術を行ったウルフは来シーズン終盤までアウトだが、5月に右膝を手術し全治5カ月と言われていた寺原は、来季の開幕には間に合う。ここ2年調子を落としている帆足が復活すれば、スタンリッジ、中田、寺原、帆足、松坂と、来季のローテーションを移籍組が埋める可能性もある。
本来なら摂津や大隣らに加え、08年のドラ1右腕・大場翔太や、エース候補と言われ続けている岩崎。さらに09年ドラ1の巽真悟など、働き盛りの生え抜き投手に奮起してほしいところ。いずれにせよ豊富な戦力を誇るソフトバンク。それを束ねる工藤公康新監督の起用法にも注目したい。
今季マイナー契約からスタートした松坂は、メジャー昇格後、先発9試合を含む34試合に登板し3勝3敗1セーブ、防御率3.89をマーク。だが、安定した働きとは言えず、不規則な起用法にも不満を漏らしていた。松坂自身は未だ先発に強いこだわりを持っており、ソフトバンク側も“ローテの中心”を口説き文句に交渉。入団が決定すれば先発ローテの一角を松坂が担うことになりそうだ。
ソフトバンクは今季、FAで中日から中田賢一を獲得。さらに、昨季まで阪神で4年間活躍したスタンリッジを呼び戻し、この二人がともにチームトップとなる11勝を挙げ揃って日本一に貢献した。さらに開幕ローテーションには、日本ハムから獲得したウルフと、こちらも13年にFA復帰した寺原隼人。純粋な生え抜きで開幕ローテ入りしたのは今季も摂津正だけだった(東浜巨は1試合で外れる)。
その後、5月中にウルフと寺原が離脱すると、代わって帆足和幸、岩崎翔らを起用。中盤以降は、摂津、中田、スタンリッジ以外は中10日前後で回す変則ローテを組み、その中で育成出身の飯田優也が頭角を現し、故障明けの武田翔太、大隣憲司らが戦列復帰を果たした。
だがシーズントータルで見ると、摂津からはかつての安定感が消え、今季は先発転向後ワーストとなる10勝止まり。若い武田はまだ通年での実績がなく、難病から劇的な復活を遂げた大隣も、再びフルシーズン戦える保証はない。
6月に右肘手術を行ったウルフは来シーズン終盤までアウトだが、5月に右膝を手術し全治5カ月と言われていた寺原は、来季の開幕には間に合う。ここ2年調子を落としている帆足が復活すれば、スタンリッジ、中田、寺原、帆足、松坂と、来季のローテーションを移籍組が埋める可能性もある。
本来なら摂津や大隣らに加え、08年のドラ1右腕・大場翔太や、エース候補と言われ続けている岩崎。さらに09年ドラ1の巽真悟など、働き盛りの生え抜き投手に奮起してほしいところ。いずれにせよ豊富な戦力を誇るソフトバンク。それを束ねる工藤公康新監督の起用法にも注目したい。