プロ野球界で12月のホットな話題と言えば、何といっても大物選手の契約更改だ。かつて巨人に在籍した松井秀喜は毎年12月24日に『クリスマス更改』を行い大きな話題を集めていたが、球界では昔からチームの主力級選手が12月に球団と交渉するケースが多い。
落合GM体制下の中日など11月中にほとんどの選手が契約更改を行っている球団もあるが、今年もシーズンを賑わせた数々の大物選手がこれから契約更改を行う予定。ファンがビックリする驚きの契約が生まれるか注目だ。
ファンの関心がもっとも高いのは、何といっても大谷翔平（日本ハム）だろう。史上最速タイ、高卒3年目での1億円突破はほぼ確実視されている。今季の大谷は11勝4敗、防御率2.61の好成績。日本ハムではダルビッシュ（現レンジャーズ）が同じ高卒2年目に12勝5敗、防御率2.89の成績を残し、年俸3000万円から7200万円にアップした過去がある。大谷は投球回数や奪三振なども含めれば同年のダルビッシュと同等以上の成績を残しており、7200万以上の提示は必至だ。
だた、上記はあくまで“投手”大谷の成績。“打者”大谷としての査定がこれに加わる。大谷は今季、50試合以上に出場した日本ハム選手の中で、チーム3位の打率.274、同4位の10本塁打、同7位の31打点を挙げている。二刀流のため、必然的に打席数は限られているが、それでも主力野手としての貢献度は少なくない。前述の7200万円をベースに、野手としての成績、苦労の多い二刀流分のボーナス査定、人気面などがどれだけ上乗せされるのかがポイントになるだろう。
また、大谷と同じく1億円超えに注目が集まるのは藤浪晋太郎（阪神）、則本昂大（楽天）だ。藤浪は2000年の松坂大輔（当時西武）以来、セ・リーグでは1968年の江夏豊（当時阪神）以来となる高卒新人から2年連続2桁勝利をマーク。ライバル・大谷が1億円超えと言われる中、今季年俸（4500万円）では大谷を上回っている藤浪に対し、阪神がどのような提示をするのだろうか。
今季年俸が6000万円の則本も、1億円超えが一つの注目点になる。今季は田中将大（現ヤンキース）が抜けた投手陣において、エースとして30試合に登板。負け数こそ多いものの、14勝（10敗）は十分に評価できる内容。マイナス要素としては、チームが最下位に沈んだこと。昨オフも日本一のご祝儀査定が多少は含まれていたことを考えると、一気に倍増とはいかないか…。
他にも、増井浩俊（日本ハム）や銀次（楽天）なども1億円超えの可能性は極めて高い。特に増井は4年連続50試合登板、今季はクローザーも務めるなどチームトップクラスの貢献度である。武田久、武田勝の大減俸や稲葉、金子らの引退によって余裕の生まれた日本ハムの懐事情的にも、間違いなく大幅アップが見込めそうだ。銀次は打率.317をマークした昨シーズンに170％増の3800万円アップを勝ち取り、今季は6000万円から一気に大台を見据える。春先はケガで出遅れたものの、徐々に調子を上げて8月以降は大ブレイク。試合数こそ117試合にとどまったが、打率.327、打点70はともに昨年を上回っている。侍ジャパンにも選出され、球界を代表する打者へと成長した銀次にどのような評価が出るのかは必見だ。
そして、何といっても大物組の査定も気になるところ。国内FA権を行使した金子千尋（オリックス）はもちろん、糸井嘉男（オリックス）、中田翔（日本ハム）、前田健太（広島）らはアップ査定間違いなし。中田は2億円、糸井と前田健は3億円の大台突破がかかっている。
衆議院選挙でのアベノミクス是非が問われるなか、不景気なんてどこ吹く風のプロ野球契約更改。今年はどんな驚きが生まれるのだろうか…。
－年俸の大幅アップが予想される主な選手－
（58試 4勝1敗0S 防2.33）
今宮健太 5200万円→？
（144試 率.240 本3 点42）
柳田悠岐 3200万円→？
（144試 率.317 本15 点70）
細川亨 6400万円→？
（112試 率.190 本5 点32）
（26試 16勝5敗0S 防1.98）
佐藤達也 5000万円→？
（67試 6勝4敗1S 防1.09）
西勇輝 5500万円→？
（24試 12勝10敗0S 防3.29）
比嘉幹貴 2800万円→？
（62試 7勝1敗0S 防0.79）
糸井嘉男 2億5000万円→？
（140試 率.331 本19 点81）
T-岡田 5500万円→？
（130試 率.269 本24 点75）
（24試 11勝4敗0S 防2.61）
（87試 率.274 本10 点31）
増井浩俊 9000万円→？
（56試 5勝6敗23S 防2.48）
谷元圭介 3000万円→？
（52試 5勝1敗1S 防1.59）
中田翔 1億5000万円→？
（144試 率.269 本27 点100）
（25試 10勝8敗0S 防3.43）
大谷智久 3070万円→？
（49試 2勝2敗0S 防1.94）
西野勇士 2640万円→？
（57試 1勝1敗31S 防1.86）
鈴木大地 4200万円→？
（144試 率.287 本3 点43）
（63試 2勝1敗29S 防2.01）
（30試 14勝10敗0S 防3.02）
岡島豪郎 3000万円→？
（142試 率.283 本7 点53）
銀次 6000万円→？
（117試 率.327 本4 点70）
（16試6勝2敗0S 防2.41）
（25試 11勝8敗0S 防3.53）
岩田稔 4600万円→？
（22試 9勝8敗0S 防2.54）
高宮和也 1000万円→？
（22試 1勝0敗0S 防2.89）
大和 4800万円→？
（121試 率.264 本1 点24）
上本博紀 1850万円→？
（131試 率.276 本7 点38）
（26試 10勝8敗0S 防4.05）
前田健太 2億8000万円→？
（27試 11勝9敗0S 防2.60）
一岡竜司 1050万円→？
（31試 2勝0敗2S 防0.58）
中田廉 1400万円→？
（66試 9勝8敗0S 防3.89）
小窪哲也 1480万円→？
（78試 率.317 本3 点30）
丸佳浩 5100万円→？
（144試 率.310 本19 点67）
（67試 9勝1敗2S 防2.21）
（33試 8勝5敗0S 防2.90）
三上朋也 950万円→？
（65試 1勝4敗21S 防2.33）
（142試 率.305 本10 点69）
山田哲人 2200万円→？
（143試 率.324 本29 点89）
畠山和洋 6400万円→？
（113試 率.310 本17 点79）
雄平 1250万円→？
（141試 率.316 本23 点90）
中村悠平 2600万円→？
（99試 率.298 本5 点41）
落合GM体制下の中日など11月中にほとんどの選手が契約更改を行っている球団もあるが、今年もシーズンを賑わせた数々の大物選手がこれから契約更改を行う予定。ファンがビックリする驚きの契約が生まれるか注目だ。
ファンの関心がもっとも高いのは、何といっても大谷翔平（日本ハム）だろう。史上最速タイ、高卒3年目での1億円突破はほぼ確実視されている。今季の大谷は11勝4敗、防御率2.61の好成績。日本ハムではダルビッシュ（現レンジャーズ）が同じ高卒2年目に12勝5敗、防御率2.89の成績を残し、年俸3000万円から7200万円にアップした過去がある。大谷は投球回数や奪三振なども含めれば同年のダルビッシュと同等以上の成績を残しており、7200万以上の提示は必至だ。
だた、上記はあくまで“投手”大谷の成績。“打者”大谷としての査定がこれに加わる。大谷は今季、50試合以上に出場した日本ハム選手の中で、チーム3位の打率.274、同4位の10本塁打、同7位の31打点を挙げている。二刀流のため、必然的に打席数は限られているが、それでも主力野手としての貢献度は少なくない。前述の7200万円をベースに、野手としての成績、苦労の多い二刀流分のボーナス査定、人気面などがどれだけ上乗せされるのかがポイントになるだろう。
また、大谷と同じく1億円超えに注目が集まるのは藤浪晋太郎（阪神）、則本昂大（楽天）だ。藤浪は2000年の松坂大輔（当時西武）以来、セ・リーグでは1968年の江夏豊（当時阪神）以来となる高卒新人から2年連続2桁勝利をマーク。ライバル・大谷が1億円超えと言われる中、今季年俸（4500万円）では大谷を上回っている藤浪に対し、阪神がどのような提示をするのだろうか。
今季年俸が6000万円の則本も、1億円超えが一つの注目点になる。今季は田中将大（現ヤンキース）が抜けた投手陣において、エースとして30試合に登板。負け数こそ多いものの、14勝（10敗）は十分に評価できる内容。マイナス要素としては、チームが最下位に沈んだこと。昨オフも日本一のご祝儀査定が多少は含まれていたことを考えると、一気に倍増とはいかないか…。
他にも、増井浩俊（日本ハム）や銀次（楽天）なども1億円超えの可能性は極めて高い。特に増井は4年連続50試合登板、今季はクローザーも務めるなどチームトップクラスの貢献度である。武田久、武田勝の大減俸や稲葉、金子らの引退によって余裕の生まれた日本ハムの懐事情的にも、間違いなく大幅アップが見込めそうだ。銀次は打率.317をマークした昨シーズンに170％増の3800万円アップを勝ち取り、今季は6000万円から一気に大台を見据える。春先はケガで出遅れたものの、徐々に調子を上げて8月以降は大ブレイク。試合数こそ117試合にとどまったが、打率.327、打点70はともに昨年を上回っている。侍ジャパンにも選出され、球界を代表する打者へと成長した銀次にどのような評価が出るのかは必見だ。
そして、何といっても大物組の査定も気になるところ。国内FA権を行使した金子千尋（オリックス）はもちろん、糸井嘉男（オリックス）、中田翔（日本ハム）、前田健太（広島）らはアップ査定間違いなし。中田は2億円、糸井と前田健は3億円の大台突破がかかっている。
衆議院選挙でのアベノミクス是非が問われるなか、不景気なんてどこ吹く風のプロ野球契約更改。今年はどんな驚きが生まれるのだろうか…。
－年俸の大幅アップが予想される主な選手－
ソフトバンク
森唯斗 1200万円→？（58試 4勝1敗0S 防2.33）
今宮健太 5200万円→？
（144試 率.240 本3 点42）
柳田悠岐 3200万円→？
（144試 率.317 本15 点70）
細川亨 6400万円→？
（112試 率.190 本5 点32）
オリックス
金子千尋 2億円→？（26試 16勝5敗0S 防1.98）
佐藤達也 5000万円→？
（67試 6勝4敗1S 防1.09）
西勇輝 5500万円→？
（24試 12勝10敗0S 防3.29）
比嘉幹貴 2800万円→？
（62試 7勝1敗0S 防0.79）
糸井嘉男 2億5000万円→？
（140試 率.331 本19 点81）
T-岡田 5500万円→？
（130試 率.269 本24 点75）
日本ハム
大谷翔平 3000万円→？（24試 11勝4敗0S 防2.61）
（87試 率.274 本10 点31）
増井浩俊 9000万円→？
（56試 5勝6敗23S 防2.48）
谷元圭介 3000万円→？
（52試 5勝1敗1S 防1.59）
中田翔 1億5000万円→？
（144試 率.269 本27 点100）
ロッテ
石川歩 1500万円→？（25試 10勝8敗0S 防3.43）
大谷智久 3070万円→？
（49試 2勝2敗0S 防1.94）
西野勇士 2640万円→？
（57試 1勝1敗31S 防1.86）
鈴木大地 4200万円→？
（144試 率.287 本3 点43）
西武
高橋朋己 1500万円→？（63試 2勝1敗29S 防2.01）
楽天
則本昂大 6000万円→？（30試 14勝10敗0S 防3.02）
岡島豪郎 3000万円→？
（142試 率.283 本7 点53）
銀次 6000万円→？
（117試 率.327 本4 点70）
巨人
小山雄輝 1800万円→？（16試6勝2敗0S 防2.41）
阪神
藤浪晋太郎 4500万円→？（25試 11勝8敗0S 防3.53）
岩田稔 4600万円→？
（22試 9勝8敗0S 防2.54）
高宮和也 1000万円→？
（22試 1勝0敗0S 防2.89）
大和 4800万円→？
（121試 率.264 本1 点24）
上本博紀 1850万円→？
（131試 率.276 本7 点38）
広島
大瀬良大地 1500万円→？（26試 10勝8敗0S 防4.05）
前田健太 2億8000万円→？
（27試 11勝9敗0S 防2.60）
一岡竜司 1050万円→？
（31試 2勝0敗2S 防0.58）
中田廉 1400万円→？
（66試 9勝8敗0S 防3.89）
小窪哲也 1480万円→？
（78試 率.317 本3 点30）
丸佳浩 5100万円→？
（144試 率.310 本19 点67）
中日
又吉克樹 840万円→？（67試 9勝1敗2S 防2.21）
DeNA
山口俊 8000万円→？（33試 8勝5敗0S 防2.90）
三上朋也 950万円→？
（65試 1勝4敗21S 防2.33）
ヤクルト
川端慎吾 5600万円→？（142試 率.305 本10 点69）
山田哲人 2200万円→？
（143試 率.324 本29 点89）
畠山和洋 6400万円→？
（113試 率.310 本17 点79）
雄平 1250万円→？
（141試 率.316 本23 点90）
中村悠平 2600万円→？
（99試 率.298 本5 点41）
