ニュース 2015.01.09. 13:45

2015シーズンの注目ワード『2年目』 飛躍かジンクスか…

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昨年11月の21U・W杯で日本代表に選出された巨人期待の左腕・田口麗斗[Getty Images]
 新シーズンを迎える前に、今年のプロ野球界を見て行く上でキーワードになりそうなことをベースボールキング編集部が勝手に選定して紹介する今シーズンの“注目ワード”。ここでは、今年プロ2年目を迎える選手たちにスポットを当てる。

 一昨年のドラフト会議では、桐光学園高の松井裕樹が5球団による競合の末、楽天に入団。大学No.1投手と呼ばれた大瀬良大地は3球団競合の末に広島へ、東京ガスの石川歩は2球団競合でロッテにそれぞれ入団した。

 終わってみればセ・リーグでは大瀬良が、パ・リーグでは石川が新人王に輝き、複数球団で競合した即戦力投手がしっかりその期待に応えたという結果になった。

 他にも中日の又吉克樹やソフトバンクの森唯斗、DeNAの三上朋也、ヤクルトの秋吉亮など、中継ぎとして1年目からチームを支えた選手が多数登場し、打者では高卒ルーキーの森友哉が3試合連発を含む6本塁打を記録。良く言われる“2年目のジンクス”を打ち破り、新シーズンでの更なる飛躍に期待がかかる。

 また、1年目で思い描いたスタートを切れなかった選手たちの巻き返しにも注目。社会人No.1投手と呼ばれたオリックスの吉田一将は5勝6敗と苦戦を強いられ、DeNAの柿田裕太とソフトバンクの加治屋蓮は一軍のマウンドに登ることができずに終わった。雪辱に燃える彼らの『2年目』のシーズンに注目したい。


各球団注目の『2年目選手たち』


● 福岡ソフトバンクホークス
加治屋蓮 / 投手(JR九州・ドラフト1位)
→肩の故障で一軍登板なしで終えた14年。激しい競争に勝ち、チャンスを掴むことができるか。

● オリックス・バファローズ
吉田一将 / 投手(JR東日本・ドラフト1位)
→社会人No.1の称号を背負い、期待された1年目はやや苦しんだ。良い時と悪い時の波をいかに小さくできるかが課題。

● 北海道日本ハムファイターズ
白村明弘 / 投手(慶応大→ドラフト6位)
→威力抜群の直球でチャンスを掴むと、プロ初勝利と初セーブをマーク。CSでも登板し、15年は守護神争いに名乗りを上げる。

● 千葉ロッテマリーンズ
井上晴哉 / 内野手(日本生命→ドラフト5位)
→オープン戦で絶好調も開幕後は振るわず。チーム本塁打トップがクルーズの16本止まりだったロッテの中にあって貴重な和製大砲の開眼はあるか。

● 埼玉西武ライオンズ
森友哉 / 捕手(大阪桐蔭高→ドラフト1位)
→あのゴジラこと松井秀喜氏以来となる高卒ルーキー6号を記録。今季は炭谷との正捕手争いが待ち受ける。

● 東北楽天ゴールデンイーグルス
松井裕樹 / 投手(桐光学園高→ドラフト1位)
→苦しみながらも、終盤は手応えを感じた様子を見せたかつての高校No.1左腕。課題の四球を減らし、飛躍の2年目としたいところ。

● 読売ジャイアンツ
田口麗斗 / 投手(広島新庄高→ドラフト3位)
→21U・W杯でも活躍。内海、杉内といったベテラン左腕に引導を渡すような成長に期待。

● 阪神タイガース
岩貞祐太(横浜商大→ドラフト1位)
→左肘痛で出遅れるも、終盤に復帰し、プロ初勝利もマーク。今季に期待を抱かせた。

● 広島カープ
田中広輔(JR東日本→ドラフト3位)
→1年目から110試合に出場。規定には乗らずも、打率.292を残した。FAの可能性があった梵英心と木村昇吾が揃って残留し、熾烈になった内野の定位置争いを勝ち抜くことはできるか。

● 中日ドラゴンズ
鈴木翔太(聖隷クリストファー高→ドラフト1位)
→5試合に登板も、勝ち負けはつかず。オフにはダウン提示を飲んだ。又吉に続く大ブレイクへ向けて闘志を燃やす。

● 横浜DeNAベイスターズ
関根大気(東邦高→ドラフト5位)
→高卒1年目ながらファームで.271の打率を残し、フレッシュオールスターでも3安打と活躍。センターの定位置を掴めるか。

● 東京ヤクルトスワローズ
杉浦稔大(国学院大→ドラフト1位)
→右肘痛で大きく出遅れるも、2勝をマーク。小川とともに先発の柱としての活躍に期待。
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