開幕からちょうど2週間。パ・リーグでは気になる現象が起こっている。
それは、各球団が持つ「優勝確率100%」の条件を満たしたチームが2チーム出てきてしまったこと。長い球団の歴史の中で受け継がれてきた“ジンクス”が早くも激突。10月には必ずどちらかのチームの吉兆が破られることが決まった。
その2チームというのは、西武と日本ハム。共に好スタートを切り、現在のところ西武が2位、日本ハムは首位につけている。
まずは西武から。開幕前はBクラス予想が大半を占めていたが、開幕カードで優勝候補に目されたオリックスを3タテ。一気に勢いに乗ると、球団24年ぶりの開幕5連勝を達成した。
西武のジンクスは、現在の『西武ライオンズ』となって以降、開幕4連勝を達成したシーズンはすべて優勝しているというもの。
・1990年 開幕5連勝 → 優勝(81勝45敗4分)☆日本一
・1991年 開幕8連勝 → 優勝(81勝43敗6分)☆日本一
・2002年 開幕4連勝 → 優勝(90勝49敗1分)
・2015年 開幕5連勝 → ?
前回開幕5連勝を達成した91年は、最終的に連勝を8まで伸ばしている。当時は現・監督の田辺徳雄がショートのレギュラーとして活躍していた時代で、辻発彦、秋山幸二、伊東勤、郭泰源と4人がベストナインに選出。エースの郭泰源はリーグMVPにも輝いたというシーズンであった。
前身の西鉄時代も含めると、このジンクスは「V率100%」を割ってしまうものの、それでも開幕4連勝は過去10回のうち半分の5回が優勝、9回はAクラス入りを果たしている。
ギリギリで最下位を回避するのがやっとであった昨年を経て、良い滑り出しを見せた西武。良きデータを後押しに、上位に割って入ることができるだろうか。
一方、その西武を捕えて首位に立った日本ハム。栗山監督就任後、8度の挑戦で敗れなかった5連勝の壁をついに突破し、現在その連勝を7まで伸ばしている。
そんな日本ハムのジンクスは、本拠地を北海道に移転した2004年以降、7連勝以上を記録したシーズンはすべて優勝しているというもの。
・2006年 11連勝(6月20日~7月7日)→ 優勝(82勝54敗0分)☆日本一
・2007年 14連勝(5月19日~6月8日)→ 優勝(79勝60敗5分)
・2009年 9連勝(7月15日~7月31日)→ 優勝(82勝60敗2分)
・2015年 7連勝(4月1日~4月8日)※継続中 → ?
ド派手な連勝が目立つ日本ハムのデータ。2007年の14連勝は球団新記録であり、プロ野球史上9位タイの記録となった。
当時とは選手もガラッと入れ替わり、まだ優勝の味を知らないという選手も少なくない現チームがこの連勝をどこまで伸ばしていけるのだろうか。
“絶対優勝”の条件を早々にクリアした両チーム。果たしてどちらが受け継がれてきたジンクスを守るのか。それとも両チームとも消滅してしまうのか。パ・リーグのペナントを見ていくうえで、ひとつの楽しみとなりそうだ。
それは、各球団が持つ「優勝確率100%」の条件を満たしたチームが2チーム出てきてしまったこと。長い球団の歴史の中で受け継がれてきた“ジンクス”が早くも激突。10月には必ずどちらかのチームの吉兆が破られることが決まった。
その2チームというのは、西武と日本ハム。共に好スタートを切り、現在のところ西武が2位、日本ハムは首位につけている。
まずは西武から。開幕前はBクラス予想が大半を占めていたが、開幕カードで優勝候補に目されたオリックスを3タテ。一気に勢いに乗ると、球団24年ぶりの開幕5連勝を達成した。
西武のジンクスは、現在の『西武ライオンズ』となって以降、開幕4連勝を達成したシーズンはすべて優勝しているというもの。
・1990年 開幕5連勝 → 優勝(81勝45敗4分)☆日本一
・1991年 開幕8連勝 → 優勝(81勝43敗6分)☆日本一
・2002年 開幕4連勝 → 優勝(90勝49敗1分)
・2015年 開幕5連勝 → ?
前回開幕5連勝を達成した91年は、最終的に連勝を8まで伸ばしている。当時は現・監督の田辺徳雄がショートのレギュラーとして活躍していた時代で、辻発彦、秋山幸二、伊東勤、郭泰源と4人がベストナインに選出。エースの郭泰源はリーグMVPにも輝いたというシーズンであった。
前身の西鉄時代も含めると、このジンクスは「V率100%」を割ってしまうものの、それでも開幕4連勝は過去10回のうち半分の5回が優勝、9回はAクラス入りを果たしている。
ギリギリで最下位を回避するのがやっとであった昨年を経て、良い滑り出しを見せた西武。良きデータを後押しに、上位に割って入ることができるだろうか。
一方、その西武を捕えて首位に立った日本ハム。栗山監督就任後、8度の挑戦で敗れなかった5連勝の壁をついに突破し、現在その連勝を7まで伸ばしている。
そんな日本ハムのジンクスは、本拠地を北海道に移転した2004年以降、7連勝以上を記録したシーズンはすべて優勝しているというもの。
・2006年 11連勝(6月20日~7月7日)→ 優勝(82勝54敗0分)☆日本一
・2007年 14連勝(5月19日~6月8日)→ 優勝(79勝60敗5分)
・2009年 9連勝(7月15日~7月31日)→ 優勝(82勝60敗2分)
・2015年 7連勝(4月1日~4月8日)※継続中 → ?
ド派手な連勝が目立つ日本ハムのデータ。2007年の14連勝は球団新記録であり、プロ野球史上9位タイの記録となった。
当時とは選手もガラッと入れ替わり、まだ優勝の味を知らないという選手も少なくない現チームがこの連勝をどこまで伸ばしていけるのだろうか。
“絶対優勝”の条件を早々にクリアした両チーム。果たしてどちらが受け継がれてきたジンクスを守るのか。それとも両チームとも消滅してしまうのか。パ・リーグのペナントを見ていくうえで、ひとつの楽しみとなりそうだ。