12日、『6番・左翼』で移籍後初スタメンとなった堂上剛裕が、同点タイムリーを含む2安打の活躍。巨人の外野手といえば、長野久義を始め、高橋由伸、亀井義行、アンダーソン、金城龍彦、橋本到、大田泰示など激戦区。

　3月27日のDeNAとの開幕戦では、左翼・高橋由、中堅・長野、右翼・亀井の3人がスタメン出場したが、12日の広島戦では左翼・堂上、中堅・大田、右翼・金城と顔ぶれが3人とも変わっている。

　そんな中、橋本、大田の同い年の2人の活躍が目立つ。橋本は開幕一軍を掴むも、3月30日に登録抹消。4月16日に再昇格すると、同日のDeNA戦で本塁打を含む3安打3打点の活躍。この日をきっかけに、15試合連続で先発出場するなど、打率.306をマークしている。

　大田はオープン戦で左太ももを負傷し戦列を離れ、開幕を二軍で迎えた。4月12日の西武との二軍戦で実戦復帰し、30日に昇格。昇格後は全試合で4番に座り、12日の広島戦を除く9試合で安打を放っている。

　また、新加入の金城龍彦や亀井善行も存在感を発揮。金城は、左翼で7試合、中堅で2試合、右翼で7試合先発出場するなど、唯一外野の3つのポジションでスタメン出場している。

　その一方で、外野手の中で最もスタメン出場が多い長野久義の状態が気になるところ。8日のDeNAでは、腰の張りを訴え欠場。打撃の状態も今ひとつ。最近10試合では、2試合のスタメン出場にとどまるなど、巨人の外野手争いは激しさを増しているといえそうだ。

●外野手でのスタメン出場ベスト3
1位　長野久義　21試合（中堅：12試合、右翼：9試合）
2位　亀井義行　19試合（左翼：3試合、右翼：16試合）
3位　橋本到　　18試合（中堅：13試合、右翼：5試合）

●ポジション別スタメン一覧
＜左翼＞
アンダーソン　11試合
高橋由伸　9試合
金城龍彦　7試合
セペダ　　4試合
亀井義行　3試合
大田泰示　2試合
堂上剛裕　1試合

＜中堅＞
橋本到　13試合
長野久義　12試合
大田泰示　8試合
金城龍彦　2試合
松本哲也　2試合

＜右翼＞
亀井義行　16試合
長野久義　9試合
金城龍彦　7試合
橋本到　　5試合

●主な外野手の今季成績と推定年俸
長野久義
今季成績：32試 率.227 本1 点7
推定年俸：2億円

アンダーソン
今季成績：16試 率.192 本1 点5
推定年俸：1億円

亀井善行
今季成績：20試 率.257 本3 点11
推定年俸：6,000万円

金城龍彦
今季成績：30試 率.263 本1 点10
推定年俸：3,000万円

橋本到
今季成績：22試 率.306 本1 点7
推定年俸：2,800万円

大田泰示
今季成績：10試 率.395 本0 点1
推定年俸：1,800万円

※記録は5月12日現在