ニュース 2015.05.30. 11:20

「1歩進んで2歩下がる」…広島は狂った歯車を戻せるか

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「1歩進んで2歩下がる」が続く広島。どうにか打開したいところだが...©BASEBALLKING
 開幕前のフィーバーも今は昔、優勝候補とまで謳われた広島カープは現在まさかの借金7でセ・リーグ最下位に沈んでいる。

 苦しんだ3・4月を終え、5月は4日から10日にかけて6連勝をマーク。浮上のキッカケを掴んだに思われたが、そこから15試合で5勝10敗。連勝がパーになる手前まで来ている。

 とにかく波に乗れないチームで特徴的なのが、ここ15試合の進み方。5月12日の巨人戦からずっと「●●○」という形で規則的に借金を積み上げているのだ。

● 5月12日 vs巨(1-2) 敗:前田
● 5月13日 vs巨(0-1) 敗:大瀬良
○ 5月14日 vs巨(5-4) 勝:野村
● 5月15日 vsDe(5-6) 敗:一岡 [先発:黒田]
● 5月16日 vsDe(1-2) 敗:ジョンソン
○ 5月17日 vsDe(2-1) 勝:福井
● 5月19日 vs中(2-3) 敗:前田
● 5月20日 vs中(6-11) 敗:今村 [先発:大瀬良]
○ 5月22日 vsヤ(2-1) 勝:今村 [先発:黒田]
● 5月23日 vsヤ(8-12) 敗:ジョンソン
● 5月24日 vsヤ(8-9) 敗:中崎 [先発:福井]
○ 5月26日 vsロ(7-4) 勝:前田
● 5月27日 vsロ(4-8) 敗:大瀬良
● 5月28日 vsロ(10-12) 敗:野村
○ 5月29日 vsオ(6-3) 勝:黒田

 これがここ15試合の結果。前田、大瀬良、ジョンソンの3本柱に黒田が復帰と良いニュースしかないように思えたが、踏ん張ってきた投手陣もこのところ苦しい投球が目立つ。

 特にここ6試合で48失点、1試合平均8点も取られており、打撃陣が苦しむ中でこの失点は致命的。それも、投手陣が踏ん張っている時になかなか点が取れず、打ち合いの時には届かないほどの反撃を見せるというこれぞまさに「噛み合っていない」状態だ。

 序盤の出遅れを取り戻すには、大型連勝が不可欠。どこかでこの悪い流れを打破しなければならない。昨年も嫌な思いをし、伝統的に苦手としている交流戦ではあるのだが、浮上のキッカケを掴みたいところだ。
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