ここまでの交流戦、打線好調なチームが多いように感じられる。

　特にロッテは、チーム打率.299、52得点は12球団1位と絶好調。2日の阪神戦では、2点ビハインドの9回、簡単に二死とされたが、連打と四球で満塁のチャンスを作る。ここで角中勝也が、阪神の守護神・呉昇桓からライトスタンドに飛び込む満塁本塁打で逆転に成功し、勝利を収めた。

　3日の阪神戦でも、ロッテ打線の勢いは止まらない。8点ビハインドのまま試合は終盤の7回を迎える。阪神先発・藤浪晋太郎は無失点投球を続けており、勝利は難しいのではと思われた。しかし、相手のミスや、井口資仁、鈴木大地、角中のタイムリー、今江敏晃の3ランなどで一挙8点を奪い同点に追いついた。延長戦の末、敗れたが、阪神だけでなくセ・リーグの各球団にも強烈なインパクト残したはずだ。

　日本ハムも、ロッテに負けじと打線が好調だ。4番中田翔が28日のヤクルト戦から31日の中日戦にかけて4試合連続打点を挙げるなど、交流戦11打点をマーク。4番の中田や上位打線の選手だけでなく、下位打線を打つ選手たちも結果を残している。7番を打つことが多い杉谷拳士は、現在交流戦全体1位となる打率.520。28日のヤクルト戦では4安打を記録している。

　一方で打てるチームもあれば、打てていないチームもある。中日は12球団ワーストの22得点。チーム打率も8位の.249。森野将彦、和田一浩といったベテランが復活したが、開幕から続いている得点力不足は解消されず。交流戦でも苦しい戦いが強いられている。

【交流戦の打撃成績】
●日本ハム
打率：.291
得点：47
本塁打：4
1試合平均得点：5.9

●ソフトバンク
打率：.289
得点：42
本塁打：12
1試合平均得点：5.3

●巨人
打率：.269
得点：34
本塁打：7
1試合平均得点：4.3

●ロッテ
打率：.299
得点：52
本塁打：8
1試合平均得点：6.5

●阪神
打率：.279
得点：28
本塁打：4
1試合平均得点：3.5

●西武
打率：.233
得点：29
本塁打：10
1試合平均得点：3.6

●広島
打率：.257
得点：37
本塁打：9
1試合平均得点：4.6

●ヤクルト
打率：.248
得点：35
本塁打：9
1試合平均得点：4.4

●楽天
打率：.227
得点：23
本塁打：6
1試合平均得点：2.9

●DeNA
打率：.296
得点：31
本塁打：8
1試合平均得点：3.9

●中日
打率：.249
得点：22
本塁打：3
1試合平均得点：2.8

●オリックス
打率：.221
得点：25
本塁打：8
1試合平均得点：3.1

※記録は6月3日終了時点のもの