ニュース 2015.08.02. 19:45

これぞゴールデンイヤー? 後半戦に入り投手陣が好調なロッテ

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熱い声援で選手を後押しするロッテファン(2006年) [Getty Images]
 これが、2005年から5年に一度日本一に輝く“ゴールデンイヤー”の強さなのか。前半戦が終了した時点で、4位のロッテは3位西武と6ゲーム差あったが、そこからわずか2週間で3位に浮上した。

 前半戦は、6月3日の阪神戦で8点のビハインドを一時同点に追いつくなど打線の好調さが目立った。一方で投手陣は、チーム防御率リーグワーストの4.28。先発陣は防御率4.59と課題を残していた。

 後半戦に入ると、最初のカードとなったソフトバンクとの2連戦で連敗スタートも、7月24日の楽天戦から31日の日本ハム戦にかけて7連勝。この間の先発防御率はソフトバンクに次ぐ、1.66。エースの涌井秀章が2勝を挙げ、自身3連敗中だった石川歩に白星がついた。

 その中でも、プロ9年目の大嶺祐太の成長が大きい。26日の楽天戦で、2年ぶりに完封勝利を挙げると、8月2日の日本ハム戦でも7回を1失点に抑え、自己最多タイの5勝目をマーク。伊東監督は2日の試合後、「どんな球でもストライクが取れるようになった。チームの先発の中で、一、二を争う安定感」と大嶺を褒めたほど。

 先発陣の安定感も光るが、リリーフ陣はさらに充実している。後半戦の救援防御率は、驚異の0.36。リリーフ陣の失点は、わずかに2。イ・デウンが一時的にリリーフに回っていたが、後半戦は大谷智久、西野勇士の勝ちパターンの2人がしっかりと機能している。大谷が41試合、西野が39試合登板と登板過多が少し気になるが、クライマックス・シリーズ出場に向けて大事な試合が続いていくだけに、安定感を持続して欲しいところ。

 打線は今江敏晃が7月14日のオリックス戦で死球を受け、『左尺骨骨折、左橈骨(とうこつ)剥離骨折』で離脱しているが、『パン・アメリカ大会』にキューバ代表として出場していたデスパイネが復帰。デスパイネを打線の軸に、得点を挙げている。

 一時は、クライマックス・シリーズ進出も絶望かと思われたが、西武の大型連敗などもあり3位に浮上したロッテ。Aクラスに入り、2005年、2010年に続き、2015年の今年も日本一達成できるだろうか。

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