二軍で打ちまくる助っ人がいる。ソフトバンクのカニザレスだ。

　ソフトバンクの外国人事情といえば、リーグ最多の27セーブを挙げているサファテを始め、5番を打つ李大浩、チーム最多の9勝をマークするスタンリッジ、7月月間MVPに輝いたバンデンハーク。さらに前半戦セットアッパーとしてチームを支えたバリオス、故障から復活を目指すウルフ、二軍で打撃好調のカニザレスと一軍の外国人枠が4つではあるが、それでは足りないほど外国人も充実している。

　その影響もありカニザレスは、二軍で活躍しても一軍に昇格できない状況だ。カニザレスは腐ることなく二軍で、打率.311、13本塁打42打点と昇格に備えて調整を続ける。圧巻だったのは8月5日の広島戦。カニザレスは、3回にレフトスタンドに第11号ソロを放つと、続く4回の打席でもレフトへ一発。勢いの止まらないカニザレスは5回にも、左中間スタンドに飛び込む13号ソロ。3打席連続本塁打を放つなど、この日は5打数5安打の固め打ち。7日の中日戦でも打点を記録するなどバットでしっかりと結果を残している。

　ただ現状は、一軍昇格に向けたハードルはかなり高い。スタンリッジ、サファテ、李大浩、バンデンハークの4人はチームに欠かせない存在。仮に昇格したとしても、打線がほぼ固定されており、代打での1打席勝負となりそうだ。それでも、二軍で汗を流すカニザレス。コツコツと結果を残していれば、チャンスが訪れるはずだ。

【カニザレス二軍打撃成績】
二軍成績：74試 率.311 本13 点42