ヤクルトは10日のDeNA戦に勝利し、巨人に敗れた阪神と並び同率首位に立った。昨季まで2年連続最下位だったヤクルトが、好調な7つの理由を見ていきたい。
1.打撃三部門を独占!
昨季リーグトップのチーム打率.279、667得点を記録したヤクルト打線。今季もここまでチーム打率.259、503得点はリーグ1位の成績。個人打撃タイトルでも、ヤクルト勢が独占している。
首位打者は、川端慎吾の打率.336。2位も山田哲人の.332。川端と山田のチーム内で、首位打者を争っている。本塁打は、10日のDeNA戦でソロを放った山田が34本でトップ。打点は4番の畠山和洋が90打点と3番山田が88打点と2人でタイトルを争う。
特に山田は本塁打がリーグトップで、打率と打点がリーグ2位。三冠王を狙える位置につけている。
2.救援防御率リーグ2位のリリーフ陣
昨年、リーグワーストの救援防御率4.58だったが、今季はここまでリーグ3位の2.85。
好調の要因として、勝ちパターンの投手陣が確立されたことが挙げられる。秋吉亮、ロマン、オンドルセクのセットアッパー3人は50試合以上に登板し、防御率は2点台。守護神のバーネットはリーグ2位の35セーブをマークする。
バーネットは近年、精彩を欠いた投球が続いていたが、今季は開幕から23試合連続無失点。前半戦は、わずか3失点という安定ぶり。後半戦に入ってからも、8月の月間防御率は0.00。14年ぶりのリーグ優勝に向けて、安定感抜群の守護神が9回を締める。
3.館山昌平の復活
08年から5年連続二桁勝利をマークし、左の石川雅規とともにエースとしてチームを引っ張った館山昌平。しかし、13年と14年にトミージョン手術を受け、故障に泣かされた。長い2年近いリハビリの末、6月28日の巨人戦で復帰。
7月11日のDeNA戦で、6回1失点と好投し、12年9月25日の阪神戦以来、1019日ぶりの白星。2年ぶりに復活勝利を挙げた館山は、その後も勝利を積み重ね、ここまで5勝をマークしている。
館山の復活は、チームだけでなく、右肩の故障で11年から一軍登板が遠ざかっている由規にも大きな勇気を与えた。
4.山中の台頭!
昨年のシーズン途中に、新垣渚とともにトレードでソフトバンクから入団したサブマリン・山中浩史。移籍1年目は、わずか9試合にとどまり、防御率も6.75と精彩を欠いた。
2年目の今季は6月12日に初昇格すると、同日の西武戦で、同じアンダースローの牧田和久に投げ勝ちプロ初勝利。翌日に登録抹消となったが、再昇格後の7月2日の阪神戦も6回を1失点に抑え、2勝目。その後も、勝ち星を積み重ね、無傷の6勝を挙げている。
しかし、8月18日のDeNA戦の後に、右大胸筋の軽度の肉離れと診断。現在二軍でリハビリ中だが、9月18日の7連戦中に先発復帰する可能性がでてきた。
5.逆転勝利リーグ最高
春先は、逆転のDeNAと騒がれていたが、現在逆転勝ちがリーグで最も多いのはヤクルトの29度。
8月9日の中日戦では、7回まで2点を追う展開だったが、8回に1点を返すと9回にデニングの犠飛で同点とする。同点で迎えた延長11回に、二死一、三塁のチャンスから相手エラーの間に三塁走者が生還し、逆転勝ちした。
7回以降の得点を見ても、リーグ1位の155。終盤の得点力の多さも、逆転勝ちの多さの1つかもしれない。
6.固い守備
失策数62は、リーグで最も少ない。
ショートを守る大引の10失策を除けば、失策数は全員一桁の数字だ。昨年13失策の山田は打のイメージが強いが、今季は守備も安定しており、ここまで7失策。セカンドで2年連続ゴールデングラブ賞を受賞している菊池涼介(広島)よりもエラー数は3つ少なく、堅実な守備を見せている。
また、三塁の川端慎吾も昨年リーグワースト2位の14失策だったが、今季は8失策。チーム内の守備力が向上し、1点を防いでいる。
7.ファンの後押し
強い味方になるのがファンの後押し。今季は優勝争いを繰り広げていることもあるのか、観客動員数が1試合平均2万2508人。昨年の1万9983人を上回る。
春先は観客数が伸び悩んでいたが、5月2日、3日の広島戦で3万人を集めた。館山が故障から復帰した6月28日の巨人戦では、3万1531人。8月15日に登板した阪神戦では今季最高の3万1813人のファンが神宮に詰めかけた。
優勝争いが激しくなってきており、ファンの声援がさらに大事になっていきそうだ。
ヤクルトは、シーズン終盤にバレンティンや山中といった故障者の復帰も予想される。混戦から抜け出し、01年以来14年ぶりにリーグ優勝を達成することができるだろうか。
1.打撃三部門を独占!
昨季リーグトップのチーム打率.279、667得点を記録したヤクルト打線。今季もここまでチーム打率.259、503得点はリーグ1位の成績。個人打撃タイトルでも、ヤクルト勢が独占している。
首位打者は、川端慎吾の打率.336。2位も山田哲人の.332。川端と山田のチーム内で、首位打者を争っている。本塁打は、10日のDeNA戦でソロを放った山田が34本でトップ。打点は4番の畠山和洋が90打点と3番山田が88打点と2人でタイトルを争う。
特に山田は本塁打がリーグトップで、打率と打点がリーグ2位。三冠王を狙える位置につけている。
2.救援防御率リーグ2位のリリーフ陣
昨年、リーグワーストの救援防御率4.58だったが、今季はここまでリーグ3位の2.85。
好調の要因として、勝ちパターンの投手陣が確立されたことが挙げられる。秋吉亮、ロマン、オンドルセクのセットアッパー3人は50試合以上に登板し、防御率は2点台。守護神のバーネットはリーグ2位の35セーブをマークする。
バーネットは近年、精彩を欠いた投球が続いていたが、今季は開幕から23試合連続無失点。前半戦は、わずか3失点という安定ぶり。後半戦に入ってからも、8月の月間防御率は0.00。14年ぶりのリーグ優勝に向けて、安定感抜群の守護神が9回を締める。
3.館山昌平の復活
08年から5年連続二桁勝利をマークし、左の石川雅規とともにエースとしてチームを引っ張った館山昌平。しかし、13年と14年にトミージョン手術を受け、故障に泣かされた。長い2年近いリハビリの末、6月28日の巨人戦で復帰。
7月11日のDeNA戦で、6回1失点と好投し、12年9月25日の阪神戦以来、1019日ぶりの白星。2年ぶりに復活勝利を挙げた館山は、その後も勝利を積み重ね、ここまで5勝をマークしている。
館山の復活は、チームだけでなく、右肩の故障で11年から一軍登板が遠ざかっている由規にも大きな勇気を与えた。
4.山中の台頭!
昨年のシーズン途中に、新垣渚とともにトレードでソフトバンクから入団したサブマリン・山中浩史。移籍1年目は、わずか9試合にとどまり、防御率も6.75と精彩を欠いた。
2年目の今季は6月12日に初昇格すると、同日の西武戦で、同じアンダースローの牧田和久に投げ勝ちプロ初勝利。翌日に登録抹消となったが、再昇格後の7月2日の阪神戦も6回を1失点に抑え、2勝目。その後も、勝ち星を積み重ね、無傷の6勝を挙げている。
しかし、8月18日のDeNA戦の後に、右大胸筋の軽度の肉離れと診断。現在二軍でリハビリ中だが、9月18日の7連戦中に先発復帰する可能性がでてきた。
5.逆転勝利リーグ最高
春先は、逆転のDeNAと騒がれていたが、現在逆転勝ちがリーグで最も多いのはヤクルトの29度。
8月9日の中日戦では、7回まで2点を追う展開だったが、8回に1点を返すと9回にデニングの犠飛で同点とする。同点で迎えた延長11回に、二死一、三塁のチャンスから相手エラーの間に三塁走者が生還し、逆転勝ちした。
7回以降の得点を見ても、リーグ1位の155。終盤の得点力の多さも、逆転勝ちの多さの1つかもしれない。
6.固い守備
失策数62は、リーグで最も少ない。
ショートを守る大引の10失策を除けば、失策数は全員一桁の数字だ。昨年13失策の山田は打のイメージが強いが、今季は守備も安定しており、ここまで7失策。セカンドで2年連続ゴールデングラブ賞を受賞している菊池涼介(広島)よりもエラー数は3つ少なく、堅実な守備を見せている。
また、三塁の川端慎吾も昨年リーグワースト2位の14失策だったが、今季は8失策。チーム内の守備力が向上し、1点を防いでいる。
7.ファンの後押し
強い味方になるのがファンの後押し。今季は優勝争いを繰り広げていることもあるのか、観客動員数が1試合平均2万2508人。昨年の1万9983人を上回る。
春先は観客数が伸び悩んでいたが、5月2日、3日の広島戦で3万人を集めた。館山が故障から復帰した6月28日の巨人戦では、3万1531人。8月15日に登板した阪神戦では今季最高の3万1813人のファンが神宮に詰めかけた。
優勝争いが激しくなってきており、ファンの声援がさらに大事になっていきそうだ。
ヤクルトは、シーズン終盤にバレンティンや山中といった故障者の復帰も予想される。混戦から抜け出し、01年以来14年ぶりにリーグ優勝を達成することができるだろうか。