中日は、40代以上の選手を6人抱える。ベテランが多いチームだが来季、世代交代が一気に進んでいきそうだ。
10年のリーグ優勝に貢献し、MVPにも輝いた和田一浩が今季限りで現役引退することを決断。14年から中日に加入し、代打の切り札として存在感を見せていた41歳の小笠原道大、00年代の中日のエースとして活躍した40歳の川上憲伸が、来季の戦力構想から外れ退団することが濃厚。さらに谷繁元信兼任監督も、選手としての契約が今季で終了する。
45年ぶりに3年連続負け越しが決まった中日は、長年課題とされてきた世代交代に踏み切る構えだ。これまで野手では和田、谷繁に加え荒木雅博、森野将彦といった経験のある選手たちがスタメン出場することが多かった。そのため、11月で30歳を迎える大島洋平を除くと、20代でレギュラーと呼べる選手は27歳の平田良介しかいない。後は、右投手の時に先発する二塁手の亀沢恭平、併用で起用されている捕手の杉山翔大と桂依央利くらいだ。
それでも、楽しみな存在は出てきている。高卒9年目の福田永将は、オープン戦でチームトップの4本塁打をマーク。開幕直後に森野が骨折したことで、スタメンでの出場機会を増やすと3、4月に4本塁打を記録した。5月以降、成績を落としてしまったが、長距離打者が少ない中日にとってかなり魅力な選手。来季以降、活躍が期待される。
さらに福田と同学年の遊撃を本職とするルーキーの遠藤一星は、レギュラーを奪えるほどの力を持っている。7月1日のDeNA戦で『1番・遊撃』でプロ入り初のスタメン出場を果たすと、4日の巨人戦で猛打賞。谷繁監督兼任選手はその後も、遠藤を遊撃で積極的に起用。遠藤も期待に応えるように、ここまで4本塁打14打点の成績を残している。
一方の投手陣は、エース格の大野雄大が27歳、ここまで8勝を挙げている若松駿太は21歳と若い世代の投手が出てきている。リリーフ陣も今季不調で苦しんだ又吉克樹と福谷浩司、守護神を任されている田島慎二、サウスポーの岡田俊哉と20代が多い。
若い世代と吉見一起、浅尾拓也といったベテランに差し掛かる世代の選手たちが、年間通して活躍出来れば、投手王国と呼ばれた時代に戻ることができそうだ。
中日は00年以降、4度のリーグ優勝、1度の日本一を達成し、黄金時代を築いた。その代償として、世代交代が上手くいかず、13年から2年連続でBクラスに沈んでいる。課題は山積みだが、新しい時代に向けて動き出した。
10年のリーグ優勝に貢献し、MVPにも輝いた和田一浩が今季限りで現役引退することを決断。14年から中日に加入し、代打の切り札として存在感を見せていた41歳の小笠原道大、00年代の中日のエースとして活躍した40歳の川上憲伸が、来季の戦力構想から外れ退団することが濃厚。さらに谷繁元信兼任監督も、選手としての契約が今季で終了する。
45年ぶりに3年連続負け越しが決まった中日は、長年課題とされてきた世代交代に踏み切る構えだ。これまで野手では和田、谷繁に加え荒木雅博、森野将彦といった経験のある選手たちがスタメン出場することが多かった。そのため、11月で30歳を迎える大島洋平を除くと、20代でレギュラーと呼べる選手は27歳の平田良介しかいない。後は、右投手の時に先発する二塁手の亀沢恭平、併用で起用されている捕手の杉山翔大と桂依央利くらいだ。
それでも、楽しみな存在は出てきている。高卒9年目の福田永将は、オープン戦でチームトップの4本塁打をマーク。開幕直後に森野が骨折したことで、スタメンでの出場機会を増やすと3、4月に4本塁打を記録した。5月以降、成績を落としてしまったが、長距離打者が少ない中日にとってかなり魅力な選手。来季以降、活躍が期待される。
さらに福田と同学年の遊撃を本職とするルーキーの遠藤一星は、レギュラーを奪えるほどの力を持っている。7月1日のDeNA戦で『1番・遊撃』でプロ入り初のスタメン出場を果たすと、4日の巨人戦で猛打賞。谷繁監督兼任選手はその後も、遠藤を遊撃で積極的に起用。遠藤も期待に応えるように、ここまで4本塁打14打点の成績を残している。
一方の投手陣は、エース格の大野雄大が27歳、ここまで8勝を挙げている若松駿太は21歳と若い世代の投手が出てきている。リリーフ陣も今季不調で苦しんだ又吉克樹と福谷浩司、守護神を任されている田島慎二、サウスポーの岡田俊哉と20代が多い。
若い世代と吉見一起、浅尾拓也といったベテランに差し掛かる世代の選手たちが、年間通して活躍出来れば、投手王国と呼ばれた時代に戻ることができそうだ。
中日は00年以降、4度のリーグ優勝、1度の日本一を達成し、黄金時代を築いた。その代償として、世代交代が上手くいかず、13年から2年連続でBクラスに沈んでいる。課題は山積みだが、新しい時代に向けて動き出した。