11月に入っても、野球が熱い。今年は世界大会「プレミア12」が8日から開幕し、熱戦を展開中。我らが侍ジャパンは予選ラウンドから6戦無敗でベスト4まで勝ち上がり、東京へと帰って準決勝へと臨むことになった。
「プレミア12」のおかげで例年よりも“オフ感”の薄い11月を過ごしているところではあるが、とはいえ日本代表戦士以外はすでにオフへと突入。球団も選手も来季へ向けた準備を進めている。
これからはFA移籍や契約更改など、ストーブリーグが盛り上がりを見せ始める時期になっているが、近年特に注目を集めているのが「助っ人の去就問題」である。
最近のプロ野球界で特に目につくのが助っ人選手たちの“国内移籍”。昨年で言えばペーニャを楽天へと放出したオリックスはDeNAからブランコを獲得し、ブランコを放出したDeNAは巨人からリリースされたロペスを獲得、といった具合に玉突き的な移籍が見られることも少なくない。
流行の要因は、「日本の野球を理解していて、かつある程度働きが計算できる」という点。全く未知数な新助っ人の発掘には様々なリスクがはらんでおり、それを排除するという目的が最も大きい。
果たして今年も“助っ人の大移動”は起こるのか…。ここではすでに退団が決まっている、もしくは退団が濃厚な助っ人外国人に注目した。
今オフの目玉になりそうな選手が、ロッテのルイス・クルーズ。パンチ力ある打撃と天性のグラブさばきが持ち味で、来日2年目の今シーズンはゴールデングラブ賞も獲得した。
クルーズは帰国の際、球団から再契約のオファーがなかなか来ないという旨の発言を残した。「もう少し待ってみる」とは言ったものの、「日本でプレー」することを熱望している。二塁に加えて三塁、遊撃と内野ならどこでも守れる器用さもあり、フリーとなれば争奪戦の可能性も。このオフの要注目プレーヤーだ。
さらに内野手では、中日のエクトル・ルナが退団濃厚と言われている。来日1年目から規定打席には届かずも打率.350というハイアベレージをマークするなど、その打撃技術は折り紙つき。故障がちな点は否めないが、今年は3年目で自己最多の134試合に出場した。
ルナの場合はコンディション面に加え、3年目で初めて打率3割を割った(.292)ことと、長打率が.397と大幅に低下(前年.501)した点が不安要素になりそうなところではあるが、こちらも動向に注目が集まる。
投手では、2年連続2ケタ勝利ながらリリースされたソフトバンクのスタンリッジが目玉か。
日本では通算8年間で163試合に登板し、63勝54敗、防御率は3.19と安定した成績。ソフトバンクに復帰したここ2年は11勝、10勝と2年連続で2ケタ勝利も記録し、ローテーションを支えた。
来年で38歳になるという年齢がネックになってくるが、これまで日本で安定した成績を残してきた投手だけに、先発投手が欲しい球団にとっては魅力的な存在であることは間違いない。
その他にもバリントンやウルフといった2ケタ勝利を挙げた経験のある先発投手をはじめ、来日5年で200試合以上に登板したカルロス・ロサ、野手陣にもバルディリスにマートンといったビックネームが並ぶ。ストーブリーグは彼らの動向から目が離せない。
<退団決定>
ジェイソン・スタンリッジ(ソフトバンク)
ブライアン・ウルフ(ソフトバンク)
エステバン・ヘルマン(オリックス)
ジェレミー・ハーミッダ(日本ハム)
ミッチ・ライブリー(日本ハム)
ベク・チャスン(ロッテ)
カルロス・ロサ(ロッテ)
チャッド・ハフマン(ロッテ)
ミゲル・メヒア(西武)
ウェイド・ルブラン(西武)
アンソニー・セラテリ(西武)
ライナー・クルーズ(楽天)
ギャビー・サンチェス(楽天)
ウィリー・モー・ペーニャ(楽天)
アガスティン・ムリーロ(楽天)
アレハンドロ・セゴビア(楽天)
マット・マートン(阪神)
デュアンテ・ビロウ(DeNA)
アーロム・バルディリス(DeNA)
<退団濃厚>
ブライアン・バリントン(オリックス)
アレッサンドロ・マエストリ(オリックス)
フランシスコ・カラバイヨ(オリックス)
ルイス・クルーズ(ロッテ)
マイク・ザガースキー(広島)
ヘスス・グスマン(広島)
ネイト・シアーホルツ(広島)
エクトル・ルナ(中日)
「プレミア12」のおかげで例年よりも“オフ感”の薄い11月を過ごしているところではあるが、とはいえ日本代表戦士以外はすでにオフへと突入。球団も選手も来季へ向けた準備を進めている。
これからはFA移籍や契約更改など、ストーブリーグが盛り上がりを見せ始める時期になっているが、近年特に注目を集めているのが「助っ人の去就問題」である。
最近のプロ野球界で特に目につくのが助っ人選手たちの“国内移籍”。昨年で言えばペーニャを楽天へと放出したオリックスはDeNAからブランコを獲得し、ブランコを放出したDeNAは巨人からリリースされたロペスを獲得、といった具合に玉突き的な移籍が見られることも少なくない。
流行の要因は、「日本の野球を理解していて、かつある程度働きが計算できる」という点。全く未知数な新助っ人の発掘には様々なリスクがはらんでおり、それを排除するという目的が最も大きい。
果たして今年も“助っ人の大移動”は起こるのか…。ここではすでに退団が決まっている、もしくは退団が濃厚な助っ人外国人に注目した。
今オフの目玉になりそうな選手が、ロッテのルイス・クルーズ。パンチ力ある打撃と天性のグラブさばきが持ち味で、来日2年目の今シーズンはゴールデングラブ賞も獲得した。
クルーズは帰国の際、球団から再契約のオファーがなかなか来ないという旨の発言を残した。「もう少し待ってみる」とは言ったものの、「日本でプレー」することを熱望している。二塁に加えて三塁、遊撃と内野ならどこでも守れる器用さもあり、フリーとなれば争奪戦の可能性も。このオフの要注目プレーヤーだ。
さらに内野手では、中日のエクトル・ルナが退団濃厚と言われている。来日1年目から規定打席には届かずも打率.350というハイアベレージをマークするなど、その打撃技術は折り紙つき。故障がちな点は否めないが、今年は3年目で自己最多の134試合に出場した。
ルナの場合はコンディション面に加え、3年目で初めて打率3割を割った(.292)ことと、長打率が.397と大幅に低下(前年.501)した点が不安要素になりそうなところではあるが、こちらも動向に注目が集まる。
投手では、2年連続2ケタ勝利ながらリリースされたソフトバンクのスタンリッジが目玉か。
日本では通算8年間で163試合に登板し、63勝54敗、防御率は3.19と安定した成績。ソフトバンクに復帰したここ2年は11勝、10勝と2年連続で2ケタ勝利も記録し、ローテーションを支えた。
来年で38歳になるという年齢がネックになってくるが、これまで日本で安定した成績を残してきた投手だけに、先発投手が欲しい球団にとっては魅力的な存在であることは間違いない。
その他にもバリントンやウルフといった2ケタ勝利を挙げた経験のある先発投手をはじめ、来日5年で200試合以上に登板したカルロス・ロサ、野手陣にもバルディリスにマートンといったビックネームが並ぶ。ストーブリーグは彼らの動向から目が離せない。
チームを離れる主な助っ人たち
<退団決定>
ジェイソン・スタンリッジ(ソフトバンク)
ブライアン・ウルフ(ソフトバンク)
エステバン・ヘルマン(オリックス)
ジェレミー・ハーミッダ(日本ハム)
ミッチ・ライブリー(日本ハム)
ベク・チャスン(ロッテ)
カルロス・ロサ(ロッテ)
チャッド・ハフマン(ロッテ)
ミゲル・メヒア(西武)
ウェイド・ルブラン(西武)
アンソニー・セラテリ(西武)
ライナー・クルーズ(楽天)
ギャビー・サンチェス(楽天)
ウィリー・モー・ペーニャ(楽天)
アガスティン・ムリーロ(楽天)
アレハンドロ・セゴビア(楽天)
マット・マートン(阪神)
デュアンテ・ビロウ(DeNA)
アーロム・バルディリス(DeNA)
<退団濃厚>
ブライアン・バリントン(オリックス)
アレッサンドロ・マエストリ(オリックス)
フランシスコ・カラバイヨ(オリックス)
ルイス・クルーズ(ロッテ)
マイク・ザガースキー(広島)
ヘスス・グスマン(広島)
ネイト・シアーホルツ(広島)
エクトル・ルナ(中日)