中日からFA宣言した高橋聡文が阪神へ移籍し、広島を自由契約となった栗原健太の楽天加入が決まるなど、11月に入りストーブリーグがにわかに動き出した。

　ここまで活発な動きを見せているのが阪神と楽天。阪神は昨年のオフ、大型補強の獲得はほとんどなく、トレードで桑原謙太朗、戦力外となった森越祐人の2人のみだった。金本知憲新監督が就任した今オフは、中日時代の10年に63試合に登板しリーグ優勝に貢献した高橋聡文をFAで獲得。さらに、NPB通算220セーブを記録した藤川球児が4年ぶりに阪神に復帰。チーム防御率リーグ5位3.47の投手陣を立て直すべく、課題とする投手陣の補強に成功している印象だ。

　2年連続最下位に沈んだ楽天は、自由契約となった栗原健太（前広島）、山内壮馬（前中日）、金無英（前ソフトバンク）、川本良平（前ロッテ）の4選手が入団テストを兼ねた秋季キャンプに参加し合格。栗原は08年に144試合に出場して打率.332、23本塁打103打点と実績がある。また、ロッテからFA宣言した今江敏晃の獲得を目指している。仮に今江が加入することになれば、ここ2年レギュラー不在だった三塁の穴を埋めることができそうだ。

　一方で、ロッテとオリックスの2チームは大きな動きがない。特に昨オフ、中島裕之、バリントン、小谷野栄一、ブランコなど大型補強を敢行。今オフも15人以上を自由契約にし、補強に乗り出すかと思われたが、ここまで助っ人、他球団から獲得した選手の発表はなし。今後の動きに注目したいところだ。

　12球団の補強情報は以下の通り。

ソフトバンク

【投手】
ロベルト・スアレス
和田毅

日本ハム

【投手】
クリス・マーティン
【捕手】
米野智人

ロッテ

なし

西武

【投手】
李振昌
アンディ・バンヘッケン
【外野手】
竹原直隆

オリックス

なし

楽天

【投手】
金無英
山内壮馬
ソン・チャーホウ　※

【捕手】
川本良平

【内野手】
栗原健太

ヤクルト

【外野手】
鵜久森淳志
坂口智隆

巨人

【投手】
金伏ウーゴ ※
【外野手】
アブレイユ ※

阪神

【投手】
藤川球児
高橋聡文

広島

【外野手】
ジェイソン・プライディ

中日

【投手】
大場翔太

DeNA

【投手】
久保裕也
【内野手】
ロマック
白根尚貴

※育成
※11月24日時点