ニュース 2016.04.11. 18:00

対戦カードがひと回り…セ・リーグ6球団ここまでの「誤算と嬉しい誤算」

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開幕から苦しい戦いが続くヤクルトの真中満監督

セ・リーグ6球団の“誤算”と“嬉しい誤算”


 4月10日の試合をもって、セ・リーグ各球団の対戦が一巡。シーズン最初の顔合わせが終わった。

 好スタートを切ったのは、高橋由伸新監督率いる巨人。早くも昨年同様、混沌とした争いになっているセ・リーグをリードしている。

 開幕してから2週間…。ここまでで見えた各球団の“誤算”と“嬉しい誤算”に迫る。

1位 巨人
成績:9勝5敗1分 勝率.643

<誤算>
・勝利の方程式マシソン、山口鉄也、2人の前を投げる戸根千明の投球内容がいまひとつなこと。マシソンは7試合に登板しているが、3試合で失点を喫した。

<うれしい誤算>
・昨季は8人が務めた4番だが、新助っ人のギャレットが開幕から全試合で4番。本塁打はリーグ2位の4本、打点もリーグ3位の11打点をマーク。
・マイコラス、杉内俊哉が開幕に間に合わなかった中、田口麗斗、今村信貴といった若手先発投手陣が奮闘。
・打撃こそ打率.182と低迷しているが、3年目の小林誠司が開幕から全試合スタメンマスク。チーム防御率リーグトップの3.32と投手陣を支える。

2位 阪神
成績:8勝6敗1分 勝率.571

<誤算>
・キャプテン鳥谷敬が、3月27日の中日戦の第1打席から4月2日DeNA戦の第2打席にかけて26打席無安打と極度の打撃不振。全15試合に出場しているが、打率.180にとどまっている。

<うれしい誤算>
・昨季までベテランが多くスタメンに名を連ねたが、今季は開幕からルーキーの高山俊、江越大賀、横田慎太郎、北條史也といった若手が躍動。特に高山はリーグ3位の21安打を記録。
・オープン戦の打率.194だったヘイグが、開幕から3試合連続打点を記録するなど、14試合に出場して、打率.280、1本塁打、6打点の成績を残す。
・ここ数年故障に苦しむ西岡剛が、二塁のレギュラーとして出場。4月8日の広島戦では、サヨナラタイムリーを放った。

2位 広島
成績:8勝6敗 勝率.571

<誤算>
・チーム先発防御率はリーグトップの2.75を記録するも、救援陣は防御率5.13と不安定。4月8日の阪神戦では1点リードの9回に2点を奪われサヨナラ負け。

<うれしい誤算>
・エース・前田健太がメジャー移籍したが、先発ローテ入りしたルーキーの横山弘樹が2試合に先発して、1勝、防御率2.45(14回2/3 自責4)と安定。
・昨季打撃不振に苦しんだ菊池涼介と丸佳浩の“キクマルコンビ”が打撃好調。菊池はリーグ2位の打率.373、丸もリーグ2位の12打点をマーク。

4位 中日
成績:7勝6敗2分 勝率.538

<誤算>
・阪神との開幕戦に「3番・遊撃」で出場し、レギュラー候補として期待された遠藤一星が、打撃不振で二軍降格。
・キャプテンの平田良介が、グロインペイン症候群で登録抹消。

<うれしい誤算>
・レギュラー獲得を期待されていた高橋周平が、3月31日の広島戦で逆転弾を放つなど、開幕から打撃好調。
・昨季リーグワーストの71本塁打だった打線にビシエドが加入。開幕から3試合連続本塁打を記録するなど、長打力不足を補う活躍。
・投手陣も小熊凌祐が6日のDeNA戦でプロ初完封、7年目の小川龍也が左のリリーフとして存在感を見せるなど若手投手陣の台頭。

5位 DeNA
成績:5勝9敗1分 勝率.357

<誤算>
・5番打者候補として獲得したロマックが打率.071と開幕から極度の打撃不振。9日に一軍登録抹消となった。
・2番を打つことが予定されていた梶谷隆幸がキャンプ中に故障離脱。梶谷の離脱は大きく、チーム打率、得点ともにリーグワースト。早期復帰が待たれる。

<うれしい誤算>
・昨季先発防御率リーグワーストの4.00だったが、井納翔一、久保康友、今永翔太、石田健大、砂田毅樹が安定した投球を披露し、チーム先発防御率がリーグ2位の2.98を記録。
・開幕から3番を任されたロペスは、3番では打率.151と苦しんだが、9日のヤクルト戦から5番に座り1試合3本塁打を放つなど、打率.500、3本塁打、6打点をマーク。

6位 ヤクルト
成績:4勝9敗1分 勝率.308

<誤算>
・昨季ヤクルトのリーグ優勝に貢献したリリーフ陣が不調。昨季リーグトップの74試合に登板し、防御率2.36を記録した秋吉亮は今季、7試合に登板して防御率7.20と安定感を欠く。
・現役最多通算11度二ケタ勝利を達成している石川雅規が、3試合に登板して1勝2敗、防御率6.60と不振。

<うれしい誤算>
・昨季打点王の畠山和洋はキャンプ中に腰痛、13年にシーズン新記録となる60本塁打を放ちタイトルを獲得したバレンティンはオープン戦中に左脇腹を痛めたが、打線の主軸を任される2人の早期復帰。
・オリックスを自由契約となり、今季から加入したかつての最多安打男・坂口智隆が開幕から打撃好調。ここまで14試合に出場し、打率.300をマークする。3月29日の阪神戦から1番で出場。

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