○ ヤンキース 4 - 3 マリナーズ ●
<現地時間4月17日 ヤンキースタジアム>
ついに「その時」が実現した。
現地時間4月17日(日本時間18日)のヤンキース-マリナーズで、ヤンキース・田中将大とマリナーズ・岩隈久志がそれぞれ先発。楽天時代は先発の両輪を担い、切磋琢磨してきた2人による投げ合いが、メジャーの舞台で実現した。
登板前日の練習では笑顔で挨拶を交わし、翌日に控えた一戦に向けて互いにエールを送り合った2人。メジャーで日本人投手がともに先発して投げ合うのは、2013年6月25日のヤンキース-レンジャーズでの黒田博樹vsダルビッシュ有以来となり、約3年ぶりのことになる。
この時は黒田が6回2/3を投げて3失点、ダルビッシュは5回1/3を投げ3失点で、ともに勝ち負けは付かず。黒田が被本塁打2、ダルビッシュが被本塁打3と互いにピリッとしない投球内容に終わった。ちなみに、試合は9回にイチローがサヨナラ本塁打を放ってヤンキースが勝利を収めている。
気になる直接対決。まずマウンドに立った田中は初回、1番の青木宣親を二ゴロに打ち取る。しかし2番・スミスから3連打を喫して一死満塁に。ここで、5番・シーガーの二ゴロの間にスミスがホームを踏み、マリナーズが先制する。一方の岩隈は、2番のガードナーにレフトへの安打を許すも、後続は打ち取り無失点。対照的な立ち上がりとなった。
ところが、2回以降は形勢が逆転する。先制を許した田中だったが、2回、3回といずれも三者凡退に仕留めて修正。対する岩隈は2回に先頭のマキャンに死球を与えると、続く6番のアレックス・ロドリゲスへの初球、外寄りのボールを弾き返され、ライナーとなった打球はそのまま左翼席へ飛び込む2ラン。逆転を許した岩隈は、3回にも無死三塁からガードナーに適時二塁打を打たれ、追加点を失った。
3回まで1失点に抑えていた田中も4回、二死三塁とされるとクレベンジャーに高めのボールをはじき返され、3-2と1点差に。5回には一死から青木に三塁打を打たれると、続くスミスには二遊間を破られる適時打を浴び、試合は振り出しに戻る。
同点で迎えた5回裏、岩隈は一死一、三塁のピンチで4番のテシェイラを迎える。
ここでカウント2ボール1ストライクからの4球目、低めに投じたスライダーがワンバウンドすると、これを捕手のクレベンジャーが後逸。ボールを拾い上げてベースカバーに入った岩隈へ送球するも、猛然と突っ込んできた三塁走者・ガードナーがヘッドスライディングで生還。記録は岩隈の暴投となり、ヤンキースが4-3と勝ち越した。
勝利投手の権利を得た田中は6回、2つの三振を奪うなど3人で料理。7回も三者凡退と初勝利に向けて尻上がりに調子を上げていく。
一方の岩隈も6回は二死三塁とピンチを迎えながら、エルズベリーを打ち取り無失点。7回も要所を締め、2人とも揃って7回を投げ切り、マウンドを降りた。
その後は1点のリードを2番手・ベタンセス、3番手のミラーがともに三者連続三振と完璧なリリーフを見せ、ヤンキースが逃げ切り勝ち。田中は7回3失点の投球内容でうれしい今季初白星となった。特に前回のブルージェイズ戦で与四死球5だったのが、この試合は無四死球とコントロールの良さが光った。
岩隈も7回を投げるも4失点で黒星。初勝利はまたもお預けとなり、今シーズンの2敗目を喫した。
「元同僚の日本人投手による投げ合いは初」とアメリカでも注目を集めた田中、岩隈の初対決。2人による投げ合いは、今後もメジャー日本人投手の歴史を作っていくだろう。
<現地時間4月17日 ヤンキースタジアム>
ついに「その時」が実現した。
現地時間4月17日(日本時間18日)のヤンキース-マリナーズで、ヤンキース・田中将大とマリナーズ・岩隈久志がそれぞれ先発。楽天時代は先発の両輪を担い、切磋琢磨してきた2人による投げ合いが、メジャーの舞台で実現した。
登板前日の練習では笑顔で挨拶を交わし、翌日に控えた一戦に向けて互いにエールを送り合った2人。メジャーで日本人投手がともに先発して投げ合うのは、2013年6月25日のヤンキース-レンジャーズでの黒田博樹vsダルビッシュ有以来となり、約3年ぶりのことになる。
この時は黒田が6回2/3を投げて3失点、ダルビッシュは5回1/3を投げ3失点で、ともに勝ち負けは付かず。黒田が被本塁打2、ダルビッシュが被本塁打3と互いにピリッとしない投球内容に終わった。ちなみに、試合は9回にイチローがサヨナラ本塁打を放ってヤンキースが勝利を収めている。
田中将大と岩隈久志…メジャーで初めての投げ合い
気になる直接対決。まずマウンドに立った田中は初回、1番の青木宣親を二ゴロに打ち取る。しかし2番・スミスから3連打を喫して一死満塁に。ここで、5番・シーガーの二ゴロの間にスミスがホームを踏み、マリナーズが先制する。一方の岩隈は、2番のガードナーにレフトへの安打を許すも、後続は打ち取り無失点。対照的な立ち上がりとなった。
ところが、2回以降は形勢が逆転する。先制を許した田中だったが、2回、3回といずれも三者凡退に仕留めて修正。対する岩隈は2回に先頭のマキャンに死球を与えると、続く6番のアレックス・ロドリゲスへの初球、外寄りのボールを弾き返され、ライナーとなった打球はそのまま左翼席へ飛び込む2ラン。逆転を許した岩隈は、3回にも無死三塁からガードナーに適時二塁打を打たれ、追加点を失った。
3回まで1失点に抑えていた田中も4回、二死三塁とされるとクレベンジャーに高めのボールをはじき返され、3-2と1点差に。5回には一死から青木に三塁打を打たれると、続くスミスには二遊間を破られる適時打を浴び、試合は振り出しに戻る。
同点で迎えた5回裏、岩隈は一死一、三塁のピンチで4番のテシェイラを迎える。
ここでカウント2ボール1ストライクからの4球目、低めに投じたスライダーがワンバウンドすると、これを捕手のクレベンジャーが後逸。ボールを拾い上げてベースカバーに入った岩隈へ送球するも、猛然と突っ込んできた三塁走者・ガードナーがヘッドスライディングで生還。記録は岩隈の暴投となり、ヤンキースが4-3と勝ち越した。
勝利投手の権利を得た田中は6回、2つの三振を奪うなど3人で料理。7回も三者凡退と初勝利に向けて尻上がりに調子を上げていく。
一方の岩隈も6回は二死三塁とピンチを迎えながら、エルズベリーを打ち取り無失点。7回も要所を締め、2人とも揃って7回を投げ切り、マウンドを降りた。
その後は1点のリードを2番手・ベタンセス、3番手のミラーがともに三者連続三振と完璧なリリーフを見せ、ヤンキースが逃げ切り勝ち。田中は7回3失点の投球内容でうれしい今季初白星となった。特に前回のブルージェイズ戦で与四死球5だったのが、この試合は無四死球とコントロールの良さが光った。
岩隈も7回を投げるも4失点で黒星。初勝利はまたもお預けとなり、今シーズンの2敗目を喫した。
「元同僚の日本人投手による投げ合いは初」とアメリカでも注目を集めた田中、岩隈の初対決。2人による投げ合いは、今後もメジャー日本人投手の歴史を作っていくだろう。