勝利投手の権利得るも、リリーフが同点被弾
ヤンキースの田中将大が現地時間10日(日本時間11日)、今季2勝目を目指しロイヤルズ戦に先発したが、メジャー自己ワーストタイの3本塁打を浴びるなど7回6失点。打線の援護を受け勝利投手の権利を持って降板したが、直後に2番手のミラーが同点ソロを浴びた。
田中は初回を無失点で切り抜けたが、打線が1点を先制した直後の2回、二死二塁から8番カスバートに逆転2ランを浴びてしまう。その裏、再び打線が2-2の同点に追いついたが、3回にも2番ケーンにファーストストライクを右翼席へ運ばれ、2-3と勝ち越しを許した。
1点ビハインドのヤンキースは3回、無死満塁から7番グレゴリアスが走者一掃の適時二塁打を放ち5-3。再び勝ち越してもらった田中は、4回表を三人でピシャリ。このまま波に乗るかと思われた。
しかし2点リードの5回、下位打線に連打を許し一死二、三塁のピンチを招くと、またもケーンに初球のスライダーを完璧に叩かれ左中間スタンドへ飛び込む3ラン。自身メジャーワーストタイとなる1試合3被弾で、またしても試合をひっくり返されてしまった。
田中は6回以降も続投し、2イニング連続で三者凡退。すると7回裏、打線が三たび7-6と試合をひっくり返し、ヤンキースベンチは逃げ切り態勢に入った。だが8回、2番手左腕のミラーが、先頭のケーンにこの試合3本目となる5号ソロを浴び7-7。この時点で田中の2勝目は消滅した。
今季ここまで6試合に先発し、すべて自責点2以下だった田中。この日は久々に打線の援護を受けたがピンチで粘れず、1勝0敗は変わらず防御率は3.11となった。