広島とヤクルトも延長戦で勝てなかったシーズンも…
DeNAは12日の中日戦で、倉本寿彦がサヨナラ打を放ち、昨季から続いていた延長戦の連敗を13で止めた。2012年からの5年間、セ・リーグ各球団の延長戦成績はどうなっているのだろうか。
広島は11年8月30日ヤクルト戦から13年4月16日ヤクルト戦にかけて18戦未勝利(7敗11分)と、約2年近く延長戦に勝利することができなかった。
この負の連鎖を断ち切ったのが13年4月21日の巨人戦。先発した中村恭平が7回途中4失点を喫したが、打線が3点リードの7回裏に代打・前田智徳の適時打で同点に追いつく。試合は4-4のまま延長戦に進み、延長11回裏一死満塁のチャンスを作ると、代打・松山竜平が二塁へ内野安打を放ちサヨナラ勝ち。2年間続いた延長戦の連敗に終止符を打った。
広島の延長戦未勝利がストップした翌年ヤクルトが、2勝10敗3分と大きく負け越し。ただ、この2球団は延長戦を苦手にしていたが翌年の14年に広島が11勝3敗2分、ヤクルトが15年に9勝1敗2分と勝ち越している。
ヤクルトでいえば、14年は救援防御率リーグワーストの4.58だったが、15年は救援防御率が2.67と改善。特に秋吉亮、ロマン、オンドルセク、バーネットとリリーフ陣に厚みが増したことで、延長戦でも星を落とす機会が少なくなった。
広島とヤクルトの2球団は一時的に延長戦を苦手にしていた一方で、阪神は2012年から安定して白星を挙げている。今年はここまで0勝2敗2分の成績だが、12年から昨季まで25勝10敗15分の成績を残した。
リリーフに目を向けても阪神は、2年連続最優秀中継ぎのタイトルを獲得した福原忍、2年連続最優秀救援に輝いた呉昇桓、12年には守護神・藤川球児が君臨していた。勝ちパターンのリリーフ陣が充実していることも、延長戦に強い要因といえそうだ。
2012年から5年間のセ・リーグ6球団延長戦成績
阪神25勝12敗17分 勝率.676
巨人
30勝20敗20分 勝率.600
中日
25勝24敗21分 勝率.510
広島
21勝25敗17分 勝率.456
ヤクルト
17勝21敗16分 勝率.447
DeNA
18勝27敗11分 勝率.400