ニュース 2016.08.09. 12:45

土壇場で追いつかれるも、最後に意地 八戸学院光星が2回戦進出

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【夏の甲子園】大会3日目・第1試合の結果
第98回 高校野球選手権大会
八戸学院光星 5 - 4 市立尼崎
<1回戦 8月9日>

 「第98回 全国高校野球選手権大会」は、9日で大会3日目。第1試合では、春夏連続出場の八戸学院光星(青森)が、地元・兵庫の市立尼崎と対戦。今大会初となった延長戦をしぶとく5-4で制し、2回戦に進んだ。

 八戸学院光星は先発の右腕・桜井一樹(3年)が初回に2本のヒットで1点を奪われ、追いかける展開からはじまる。

 県大会のチーム打率が.375を誇る強力打線にとって、1点はさほど重くないようにも思えたが、毎回のように得点圏へ走者を進めながらも次の1本が出ず、ゼロ行進が続いていく。

 強力打線が本領を発揮したのは、ようやく6回に入ってから。先頭の3番・田城飛翔(3年)が初球をバックスクリーン右に叩き込んで同点に追いつくと、ここから相手エースを連打で攻め立てる。

 走者を二塁に置き、6番・小林直輝(3年)の三塁打で勝ち越しに成功すると、さらに2本のタイムリーで2点を追加。“攻めの走塁”による憤死が2度ありながらも流れは切らさず、6連打を含む7安打でこの回一挙の4得点。逆転に成功し、3点のリードを奪った。

 しかし、7回に1点を返され、その後も追加点のチャンスを生かせないまま9回を迎えると、タイムリーと犠飛で4-4。土壇場で同点に追いつかれてしまう。

 それでも、この15年ですっかり常連校となった強豪校らしく、延長戦で意地を見せる。

 二つの失策と四球でノーヒットながら二死満塁のチャンスをつかむと、6回に同点弾を放った田城が一塁強襲の内野安打。この間に1点をもぎ取り、2人目は本塁憤死で1点止まりとなるものの、勝ち越しに成功する。

 最後は10回裏をエースの桜井が抑え、5-4で相手を振り切った。

 なお、試合後の抽選の結果、2回戦は大会8日目の第3試合に決定。前日19得点を挙げた愛知の東邦と激突する。


▼ 八戸学院光星・仲井宗基監督
「どんな形であれ、勝てたことがうれしい。選手に感謝の気持ちでいっぱいです。相手の粘り以上に粘れたことは、大きな財産になると思う。きょう田城は当たっていたので、みんなでつないで作ったチャンスにやってくれると思っていた」

▼ 八戸学院光星・田城飛翔
「甲子園で勝つのはうれしい。5回まではなかなか打てなかったが、仲井監督から『相手のストレート、初球が甘い』という話を受けて、6回は高めの真っ直ぐを打った。(10回の勝ち越しも)狙っていった。速い球なので思い切り振るのではなく、コンパクトに当てに行った」
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