ニュース 2016.08.09. 14:15

指揮官の継投がズバリ的中 山梨学院が21年ぶりの勝利

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【夏の甲子園】大会3日目・第2試合の結果
第98回 高校野球選手権大会
山梨学院 5 - 3 長崎商
<1回戦 8月9日>

 「第98回 全国高校野球選手権大会」は、9日で大会3日目。第2試合では、5年ぶり6回目の出場となった山梨学院(山梨)が長崎商(長崎)を5-3で下し、21年ぶりとなる甲子園での勝利を挙げた。

 “夏に勝てるチーム”を目指し、強力打線を作り上げて来たのが吉田洸二監督。かつては長崎・清峰高を率い、2009年のセンバツでは今村猛(現広島)を擁したチームで優勝も成し遂げている指揮官が、奇しくも長崎代表の前に立ちはだかるという初戦になった。

 試合は、自慢の強力打線が初回に火を噴く。

 まずは先頭の土田佳武(3年)が初球攻撃でレフト前ヒットを放ち出塁すると、続く宮下塁(3年)も初球を逆らわずに左へ。打球は快音を残し、レフトの頭上を超えるタイムリーツーベースに。わずか2球で先制点を叩き出す。

 さらに3番の知見寺代司(3年)も詰まりながらもセンター前へ運び、3連打で2点。電光石火の攻撃で主導権を握った。


 3回にも4番・滝沢虎太朗(3年)のタイムリーで1点を追加し、3-0で迎えた6回の守備。吉田監督が動く。

 先発した吉松塁(2年)が内野ゴロ2つで二死を取るも、続く打者にはセーフティバントで意表を突かれ、出塁を許してしまう。さらに続く打者を四球で出し、二死ながら一、二塁のピンチで相手4番の小出凌太郎(3年)を迎えた。

 吉松は小出に対して2ボール2ストライクと追い込むも、吉田監督は打席の途中で交代を決断。エースナンバーを背負う栗尾勇摩(2年)がこの起用にしっかりと応え、1球で左飛に仕留めてピンチを断った。

 その後、7回裏にも知見寺と滝沢の連続タイムリーでリードを拡大。8回に1点、9回には2点と粘る長崎商の反撃を受けるも、効果的な追加点が活きて5-3で粘る相手を振り切った。

 山梨学院は1995年以来となる甲子園での勝利。2回戦は8日目の第1試合に決まり、三重代表のいなべ総合と戦う。


▼ 山梨学院・吉田洸二監督
「(交代について)根拠はないんですけど、打たれそうな気がして気づいたら代えていた」

▼ 山梨学院・滝沢虎太朗
「(試合に点数をつけるとしたら)70点~80点。追加点が欲しいところでなかなか取れなかった」
「その中で自分がチャンスで打てたのは良かった。県勢初優勝を目指します」
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