ニュース 2016.08.09. 14:15

“忘れられない日”の試合に臨んだ長崎商 終盤猛追も一歩及ばず初戦敗退

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【夏の甲子園】大会3日目・第2試合の結果
第98回 高校野球選手権大会
山梨学院 5 - 3 長崎商
<1回戦 8月9日>

 「第98回 全国高校野球選手権大会」は、9日で大会3日目。第2試合では、29年ぶりの甲子園出場を掴んだ長崎商(長崎)が登場。5年ぶり出場の山梨学院(山梨)との対戦は終盤に猛追を見せるも一歩及ばず、3-5で敗れた。

 8月9日――。長崎県民にとって忘れられない日に初戦を迎えた長崎商ナイン。ちなみに昨年も同じ「8月9日の第2試合」で創成館が試合を行っており、長崎代表は2年連続で試合中に“その時”を迎えることとなった。

 1回表の攻撃が終了すると、三塁側スタンドの長崎商応援席では黙祷が行われ、この取り組みに山梨学院側も呼応。この時だけは双方の応援も止まり、甲子園全体で長崎全体に祈りを捧げた。


 その直後の1回裏、先発の本田一政(3年)が強力打線につかまり、打者3人で2失点。先制点を許してしまう。

 打線も走者こそ出しながらホームが遠く、その間に相手に追加点を許して0-5のまま終盤戦へ。反撃への時間も少なくなる中、ようやく8回に打線が意地を見せる。

 先頭の本田が死球を受けて出ると、相手のエラーも絡んで無死一、二塁のチャンスを作る。先頭に返って沢山礼宏(2年)が犠打で送ると、2番の吉田敏貴(3年)が犠飛を放って1点を返した。

 さらに9回、先頭の田中虎次郎(3年)が四球で出ると、代打の森善久(3年)が期待に応える安打で無死一三塁とチャンスを拡大。ここで続く森海稀(3年)がライトへの安打で続き、三塁走者が生還。なおも一二塁から本田が犠打で送り、9番・池田碧(3年)の遊ゴロの間にもう1点。3-5と2点差まで迫る。

 二死ながら走者は二塁。一発出れば同点という場面で1番・沢山に打席が回ったが、変化球を弾き返した当たりはレフトのグラブの中。追い上げも一歩及ばず、64年ぶりとなる甲子園の勝利には届かなかった。


▼ 長崎商・西口博之監督
「(初回の失点は)想定内。なんとか終盤勝負をと思い、踏ん張っていたのですが、7回の2点が痛かった」
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