第98回 高校野球選手権大会
横浜 7 - 1 東北
<1回戦 8月9日>
「第98回 全国高校野球選手権大会」は、9日で大会3日目。この日の第3試合は1回戦屈指の好カード・横浜(神奈川)-東北(宮城)の対戦となった。
3年ぶりの甲子園出場となる横浜は、最速152キロのドラフト注目右腕・藤平尚真(3年)を中心に、神奈川大会新記録となるチーム通算14本塁打の重量打線も兼ね備え、超高校級の投打で今大会の優勝候補にも挙げられる。そしてその前評判通り、7-1と快勝して初戦を突破した。
先発を任されたのは藤平。男の初めての甲子園は、奪三振ショーで幕を開ける。
初回、4番・村田雄大(3年)のタイムリーで1点のリードをもらいマウンドへ。第1球にいきなり147キロの速球を投げ込むと、最初の打者から5者連続で空振り三振を奪う圧巻の立ち上がりを見せる。
しかし、3回一死からピッチャー強襲のヒットで初めてランナーを出すと、四球で二死一、二塁となったところでタイムリーを許し、1点を失う。
それでも、後続を断って最少失点で切り抜けると、その後はヒットこそ許しながら威力抜群の直球を主体に勝負所で三振を奪い、追加点を与えなかった。
藤平は7回二死としたところで、左のエース・石川達也(3年)にマウンドを譲る。6回2/3を投げて被安打6で1点を失ったものの、ストレートの最速は148キロをマーク。毎回の13三振を奪った。
藤平の快投に応えるように打線も援護。3回には主将・公家響(3年)に3ランが飛び出して差を広げると、先発全員の15安打に5盗塁と足も絡め、計7点を挙げた。
名将・渡辺元智前監督の後を継いだ平田徹監督にとっては、これが甲子園初采配での初白星となった。
なお、試合後の抽選の結果、2回戦は大会8日目・第4試合に決定。こちらも優勝候補として名前が挙がる履正社(大阪)との対戦が決まった。
プロ注目左腕・寺島成輝(3年)擁する強敵との一戦――。組み合わせ決定後には“事実上の決勝戦”の声も挙がるなど、早くも盛り上がりを見せている。次戦も目が離せない。
▼ 横浜・平田徹監督
「藤平は立ち上がりに心配のあるピッチャーだが、きょうはいい滑り出しだったので、心配をせずに見ていられた。期待に応えるピッチングをしてくれた。点を取ることができたので、左のエース石川にもマウンドを経験させておいた。(履正社は)出場校の中で一番強いチームだと思うので、しっかりと対策を立てながら、選手と力を合わせて頑張っていきたい」
▼ 横浜・藤平尚真
「立ち上がりは、直球でどんどん押していこうというピッチングができた。完投できなかったことが悔しい。スピードもまだまだ。(履正社には)全力でぶつかっていきたい。自分たちの野球ができれば勝てると思う」
横浜 7 - 1 東北
<1回戦 8月9日>
「第98回 全国高校野球選手権大会」は、9日で大会3日目。この日の第3試合は1回戦屈指の好カード・横浜(神奈川)-東北(宮城)の対戦となった。
3年ぶりの甲子園出場となる横浜は、最速152キロのドラフト注目右腕・藤平尚真(3年)を中心に、神奈川大会新記録となるチーム通算14本塁打の重量打線も兼ね備え、超高校級の投打で今大会の優勝候補にも挙げられる。そしてその前評判通り、7-1と快勝して初戦を突破した。
先発を任されたのは藤平。男の初めての甲子園は、奪三振ショーで幕を開ける。
初回、4番・村田雄大(3年)のタイムリーで1点のリードをもらいマウンドへ。第1球にいきなり147キロの速球を投げ込むと、最初の打者から5者連続で空振り三振を奪う圧巻の立ち上がりを見せる。
しかし、3回一死からピッチャー強襲のヒットで初めてランナーを出すと、四球で二死一、二塁となったところでタイムリーを許し、1点を失う。
それでも、後続を断って最少失点で切り抜けると、その後はヒットこそ許しながら威力抜群の直球を主体に勝負所で三振を奪い、追加点を与えなかった。
藤平は7回二死としたところで、左のエース・石川達也(3年)にマウンドを譲る。6回2/3を投げて被安打6で1点を失ったものの、ストレートの最速は148キロをマーク。毎回の13三振を奪った。
藤平の快投に応えるように打線も援護。3回には主将・公家響(3年)に3ランが飛び出して差を広げると、先発全員の15安打に5盗塁と足も絡め、計7点を挙げた。
名将・渡辺元智前監督の後を継いだ平田徹監督にとっては、これが甲子園初采配での初白星となった。
なお、試合後の抽選の結果、2回戦は大会8日目・第4試合に決定。こちらも優勝候補として名前が挙がる履正社(大阪)との対戦が決まった。
プロ注目左腕・寺島成輝(3年)擁する強敵との一戦――。組み合わせ決定後には“事実上の決勝戦”の声も挙がるなど、早くも盛り上がりを見せている。次戦も目が離せない。
▼ 横浜・平田徹監督
「藤平は立ち上がりに心配のあるピッチャーだが、きょうはいい滑り出しだったので、心配をせずに見ていられた。期待に応えるピッチングをしてくれた。点を取ることができたので、左のエース石川にもマウンドを経験させておいた。(履正社は)出場校の中で一番強いチームだと思うので、しっかりと対策を立てながら、選手と力を合わせて頑張っていきたい」
▼ 横浜・藤平尚真
「立ち上がりは、直球でどんどん押していこうというピッチングができた。完投できなかったことが悔しい。スピードもまだまだ。(履正社には)全力でぶつかっていきたい。自分たちの野球ができれば勝てると思う」