ニュース 2016.08.10. 11:30

エース・堀が177球の熱投!広島新庄、2年連続の初戦突破

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【夏の甲子園】大会4日目・第1試合の結果
第98回 高校野球選手権大会
関東一 1 - 2 広島新庄
<1回戦 8月10日>

 「第98回 全国高校野球選手権大会」は、大会4日目の戦いがスタート。第1試合では、ともに2年連続の甲子園出場となった広島新庄(広島)と関東一(東東京)が対戦。延長12回までもつれた死闘は、広島新庄が制した。

 昨夏は霞ヶ浦(茨城)を破って初戦を突破も、2回戦で早稲田実(西東京)に敗れた広島新庄。エース左腕の堀瑞輝(3年)は清宮幸太郎に先制打を浴びるなど、4回途中3失点で降板した悔しさをバネに、チームの“絶対的エース”へと成長を遂げた。


 ところが、登板間隔の空きにより「ぶっつけ本番みたいなものだった」(迫田守昭監督)というように、立ち上がりはストレートの抜け球が目立つ苦しい投球となる。

 初回に四球と安打で二死ながら一、二塁のピンチを招くと、タイムリーを浴びて失点。先制点を許してしまう。

 それでも、そこから苦しいなりに建て直すのがエースのエースたる所以。2回には一、三塁のピンチを招きながらも切り抜け、3~5回までも毎回走者を背負いながら無失点と力投。すると打線が5回に追いつき、試合は振り出しに戻った。


 堀は、6回にこの試合初の三者凡退を記録すると、終盤はつけ入るスキを与えず、8回・9回と連続で三者凡退。1-1のまま試合は延長戦へ突入する。

 10回も3人で斬り、迎えた11回。この回も簡単に二死を取りながら、ヒットと盗塁でたちまちサヨナラのピンチに。それでも集中を切らさなかった左腕は、外への速球で空振り三振をゲット。気迫の投球で得点は許さない。

 すると打線は12回、内野安打と2つの四球で満塁のチャンスを作ると、3番の北谷奨吾(3年)がセンターへの犠飛。力投するエースに援護をもたらし、広島新庄がこの試合はじめてのリードを奪った。

 回を追うごとに安定感を増した堀は、12回もマウンドへ。2人を簡単に打ち取ると、最後も渾身のストレートを外角へ投げ込み、空振り三振。177球の熱投で1失点の完投。死闘を制した広島新庄が、2年連続の初戦突破を果たした。


▼ 広島新庄・迫田守昭監督
「どちらが勝ってもおかしくない試合。いや~苦しいですね。選手たちがよく頑張りました」
「(堀の投球について)今日がぶっつけ本番みたいなものでした。本人も不満足だったでしょうけど...(発揮できたのは)60%くらいでしたかね」

▼ 広島新庄・堀瑞輝
「とてもがんばりました。序盤は納得がいかなかったですが、プレートの位置を変えたりすることで修正できた。次回は初回から全力でいけるように準備したい」
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