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ドラ1内野手・吉川尚輝は巨人の救世主となるか

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巨人からドラフト1位指名を受けた中京学院大の吉川尚輝

大学No.1内野手を指名


 20日に行われたプロ野球ドラフト会議。巨人は田中正義(創価大)、佐々木千隼(桜美林大)と抽選を2度外したが、“再々入札”で中京学院大の吉川尚輝を指名。交渉権を獲得した。

 大学No.1内野手として大きな注目を浴びた吉川。4年春のリーグ戦では、打率.490を記録して首位打者を獲得。6月に行われた「第65回全日本大学野球選手権」でも打率.364、2打点と全国の舞台で結果を残し、チームを初の日本一へと導いた。

 大学日本代表でも中心選手として活躍し、この秋のリーグ戦でも打率.341、2本塁打、6打点を記録。走攻守に期待の高い大型遊撃手だ。


巨人の弱点を埋める...?


 ただし、巨人の遊撃手といえば、チームの顔である坂本勇人がいる。

 今シーズンは更なるレベルアップを遂げ、打率.344で首位打者のタイトルを獲得。不動のレギュラーであり、球界No.1遊撃手と言っても過言ではないだろう。ルーキーの吉川がポジションを奪う可能性は限りなく低い。


 しかし、1年目から活躍できる可能性のあるポジションがある。それが二塁だ。

 巨人の内野手事情を見てみると、遊撃の坂本を筆頭に一塁には阿部慎之助、三塁には村田修一がレギュラーとして固定されている。そんな中、唯一定まっていないのが二塁なのだ。

 今シーズンもロッテからルイス・クルーズを獲得したが、故障がちで年間を通して活躍することができず。最終的には81試合の出場で打率.252、11本塁打、37打点と物足りない成績に終わっている。

 クルーズ離脱時には片岡治大や寺内崇幸、脇谷亮太、山本泰寛、吉川大幾といったところが二塁に入ったが、ポジションを射止めるような活躍を見せた選手はいなかった。巨人の内野で唯一の“穴”となった二塁こそ、吉川が1年目から戦える土俵であると言えよう。


“若大将”も最初はセカンドだった


 振り返ってみると、過去の巨人にも本職以外のポジションからチャンスを掴み、球団の顔に登りつめた選手がいた。1980年に東海大からドラフト1位で入団した、原辰徳である。

 巨人でスター選手として活躍し、監督としても黄金時代を築き上げた若大将。しかし、実はキャリアのスタートは二塁であった。

 というのも、当時の巨人の三塁には中畑清というレギュラー選手が君臨していた。そのため、プロ初出場となった1981年の開幕戦、原は「6番・二塁」での出場であった。

 その後、中畑が故障で離脱。原が三塁に回ると、空いた二塁には故障から戻った篠塚利夫(※当時の登録名)が入り、中畑は一塁で復帰。巨人の「三塁・原」が定着した裏にはこんな経緯があった。


大学の先輩もコンバートでブレイク!


 また、中京学院大の先輩にあたる広島の菊池涼介も、実はもともと二塁手だったわけではない。

 驚異的な守備で見るものを魅了する菊池だが、大学時代は遊撃手が本職だった。ただし、入団当初の広島には梵英心という遊撃のレギュラーがいた。そんな中、東出輝裕の故障により二塁のポジションが空くと、菊池はこのチャンスを見事に掴む。

 圧倒的な守備範囲と強肩でチームを何度も救うと、3年目の2014年にはシーズン補殺数535を記録して日本新記録を樹立。球界を代表する二塁手へと成長を遂げた。

 偉大な2人の先輩につづけ――。大学No.1内野手は、巨人の穴を埋める救世主となるか。吉川のこれからに注目だ。


▼ 吉川尚輝
生年月日:1995年2月8日生
ポジション:内野手
投打:右投左打ち
身長/体重:177センチ/79キロ
[経歴] 中京高-中京学院大-巨人
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