ニュース 2016.10.24. 00:45

ノムさん、リプレー検証の場面に「三塁コーチャーは罰金」

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広島の緒方孝市監督
 23日、『S☆1』(TBS系)にVTR出演した野村克也氏が、広島対日本ハムの日本シリーズ第2戦を解説した。

 第1戦は広島が、日本ハムのエース・大谷翔平から3点を奪うなど5-1で勝利。迎えた第2戦も2回、一死走者なしからエルドレッドがレフト前ヒットで出塁すると、続く小窪哲也が右中間を破るタイムリー二塁打で広島が幸先よく先制。

 1点リードの4回二死一、二塁から大野奨太の打球を二塁・菊池涼介のタイムリーエラーで同点に追いつかれる。このプレーに野村氏は「名手菊池が捕れないんだから、よほど変な回転で打球が飛んでいったんだと思うよ」とフォローした。

 ミスで同点に追いつかれたが、先発した野村祐輔はその後も動じることなく6回1失点と役目を果たす。するとその裏、先頭の田中広輔が二塁打で出塁。「1点を取れれば相手には重い1点になるからバントだな」と野村氏は話したが、続く2番菊池はバントからヒッティングに切り替え、打球はレフト前へ。

 二塁走者の田中はホームを狙うも、日本ハムの左翼・西川遥輝の好返球に阻まれタッチアウトと判定された。野村氏は「三塁コーチャーは罰金だよ。止めなきゃ。ノーアウトだもん。しかも次3番バッターだよ」と三塁コーチャーを苦言。しかし、リプレー検証の結果、田中の生還が認められ勝ち越しに成功。それでも野村氏は「コーチャーの判断ミス。ノーアウト一、三塁でクリーンナップに任せるべき。結果オーライな野球」とバッサリ。

 続く3番丸佳浩の犠打を日本ハム先発・増井浩俊が一塁へ悪送球し、二塁走者の菊池が生還。このプレーに野村氏は「もうボロボロだ。日本シリーズでありえないミスをやったら勝てない。ムードがガラッと変わっちゃうから。これはダメだ日本ハム」と話した。さらに広島は一死後、鈴木誠也の犠飛、エルドレッドのソロでこの回4点を奪いリードを広げる。

 9回は守護神・中崎翔太が走者を背負うも、後続を打ち取りゲームセット。第2戦も広島が5-1で勝利し、対戦成績を2勝0敗とした。

 2戦を終えて野村氏は「なんせ日本ハムは覇気がないし打てない。中田、レアードとか中心選手がホームランを打って勢いづけないとね。打線が湿っているときの一発は効くんですよ。このまま北海道へ帰ってどうなるか期待だね」とコメントした。
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