SMBC日本シリーズ第3戦
○ 日本ハム 4x － 3 広島 ●
＜10月25日　札幌ドーム＞

　日本ハムが延長サヨナラでシリーズ初勝利。8回に4番中田の2点適時打で逆転すると、同点に追いつかれたあとの10回、3番大谷のサヨナラ打で試合を決めた。

　日本ハムは1点を追う8回、広島の4番手・ジャクソンに対し、先頭の9番中島が四球で出塁すると、二死二塁からこの試合2本の二塁打を放っている大谷は敬遠で一塁へ歩かされた。それでも続く中田が左前打を放つと、ダイレクト捕球を試みた左翼・松山がこの打球を後逸。これが2点適時二塁打となり、一塁走者の大谷が逆転となるホームベースへ滑り込んだ。

　9回に3番手の谷元が捕まり同点に追いつかれたが、10回は一死から1番西川が四球で出塁すると、二死から大谷の打席で二盗を決め得点圏へ。そして一打サヨナラの好機で、大谷が一、二塁間を破る殊勲打を放った。

　先発の有原は2回に6番エルドレッドに逆転2ランを浴びるも、3回以降はテンポよくアウトを積み重ね7回2失点。1点リードの9回に谷元が同点打を許したが、10回はバースが上位打線を抑えサヨナラ勝ちを呼び込んだ。

　広島は引退を表明している黒田が先発。こちらは初回に先制点を許したが、2回以降は両コーナーを丁寧に突く投球が冴え渡りゼロ行進。下半身のアクシデントを訴え6回途中でマウンドを降りたが先発の役割は果たした。

　8回に4番手・ジャクソンが逆転打を許したが、土壇場9回に二死三塁から8番安部が起死回生の同点打を右前へ。しかし10回は2イニング目となった5番手・大瀬良が大谷にサヨナラ打を浴びた。