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本当に一騎打ち?レオのエースを巡る争い

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今季最終戦でヒーローになり、ファンに挨拶をする岸孝之と炭谷銀仁朗(C)KYODO NEWS IMAGES

ストーブリーグが開幕


 日本ハムの日本一で幕を閉じた今シーズンのプロ野球。FA宣言も解禁となり、来シーズンへ向けたストーブリーグが開幕した。

 FAの手続きもスタートし、有資格者たちの動向に注目が集まる日々の中、2日にひとりの注目選手がFA権の行使を宣言した。西武のエース・岸孝之である。
 

いつもより深く見えた“お辞儀”


 プロ10年目の32歳は、ここまでキャリア通算で103勝をマーク。7度の2ケタ勝利を挙げるなど、リーグ屈指の好投手として知られている。

 ただし、昨年は脇腹の故障もあって5勝止まりに終わると、今シーズンも足の故障で戦列を離れる時期もあり、9勝7敗で2ケタ勝利には届かず。投球回も130回1/3と規定には届かなかった。

 今年に関して言えば、“不可解な起用”もあった。4月19日の日本ハム戦。先発した岸は6回を1失点と試合を作るも、打線の援護に恵まれず敗戦投手に。すると、4月24日の楽天戦に中4日で投入されたのだった。

 すると、その試合で3回途中に足を痛めて降板。もちろん登板間隔だけがすべての原因とは決めつけられないものの、中4日起用に関しては「まだ4月なのになぜ...?」という思いを抱いたファンも少なくないことだろう。

 6月17日の復帰後も連敗を喫し、2勝4敗というスタートとなるも、7月以降はしっかりと復調。7月11日の楽天戦で3カ月ぶりとなる白星を挙げると、以降の11試合は7勝3敗と本来の姿を取り戻している。


 また、印象的だったのが今季最終戦での一幕。9月27日の日本ハム戦、7回無失点の好投で勝利を挙げると、正捕手・炭谷銀仁朗とともにお立ち台へ。

 そこで「来年も岸さんと組みたいです!」と女房役から直々に“残留要請”を受けて苦笑いを受けていた岸だったが、ファンへの挨拶を終えて西武プリンスドームの名物となっているバックネット裏の階段、通称“ビクトリーロード”を登りきった後、最後に球場全体を見渡すようにしてお辞儀をした。そのお辞儀は心なしかいつもよりも深かったように見えた。

 いま思えばあの時から、すでにある程度の決意が固まっていたのかもしれない。


楽天が強い関心も...?


 岸のFAに関して、報道では楽天の名前が一番大きく挙がっている。

 西武も宣言残留を認め、エースの流出阻止に努める構えを見せているが、マネーゲームには消極的な姿勢。辻発彦新監督も「出て行かれたらきつい」としながらも、「念じて待つだけ」と語るに留まった。

 また、ここまでは楽天と西武の一騎打ちの様相を呈しているものの、2ケタ勝利が計算できる先発投手というのはどの球団だって欲しいところ。これまで積極的な姿勢を見せてこなかったチームの参戦も大いに有り得るし、もしかすると海外チームからのオファーという可能性もゼロではない。

 「いつ大きなケガをして投げられなくなるかわからない。どんな選択をしたとしても、後悔のないようにだけはしたい」と語る岸。果たして、レオのエースはどこへ行く...?

 今後の動向から目が離せない。
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