5番で100試合以上出場した選手はなし
4番打者が走者を還した後、4番打者が勝負を避けられた後に打席が回ってくるケースが多く、勝負強さが必要になってくる5番打者。
今季の各球団の5番打者をみると、100試合以上先発出場した選手は誰もおらず、各球団苦戦した印象だ。
25年ぶりにリーグ優勝を果たした広島は、エルドレッドの63試合が最多だった。2試合連続でサヨナラ本塁打を放つなど“神ってる”活躍を見せた鈴木誠也は、多く打っていたイメージだが5番での出場数は38試合。5番に定着したのは夏場以降で、それまでは6番や7番と下位を打つことが多かった。
また、ロッテの角中勝也、西武の浅村栄斗は3番打者でも、チーム最多のスタメン出場を果たしたが、5番でもチームで最も多い出場数だった。ロッテは春先、3番清田、4番デスパイネ、5番角中の打順で戦うことが多かったが、清田の打撃不振で5月下旬から角中が3番に座ることが増えた。角中が3番に任されるようになった後の5番は、ナバーロ、福浦和也、井口資仁、鈴木大地らが務めたが、定着する選手は現れなかった。
各球団の5番打者の成績は以下の通り。
各球団の5番打者の成績
※5番打者のみの成績
【日本ハム】
田中賢介
73試 率.265 本1 点20
【ソフトバンク】
松田宣浩
64試 率.281 本11 点41
【ロッテ】
角中勝也
46試 率.358 本3 点20
【西武】
浅村栄斗
68試 率.342 本14 点39
【楽天】
今江敏晃
37試 率.293 本1 点8
【オリックス】
中島宏之
40試 率.270 本6 点25
【広島】
エルドレッド
63試 率.304 本14 点33
【巨人】
村田修一
57試 率.303 本13 点50
【DeNA】
ロペス
73試 率.261 本18 点56
【阪神】
ゴメス
63試 率.247 本12 点44
【ヤクルト】
雄平
66試 率.288 本4 点33
【中日】
ナニータ
71試 率.287 本5 点28