昨年、プロ野球では前人未到の400セーブを達成した中日の岩瀬仁紀。しかし今季はケガなどもあり、ここまで一度も登板していない。チームが若返りを図る中、40歳を過ぎ引退説もささやかれ始めている。10年以上にわたって絶対的守護神としてチームを支えてきた鉄腕の後継者は育っているのだろうか。
今季中日救援陣で40試合以上に登板した選手は以下の通りだ。田島慎二(59試合)、又吉克樹(55試合)、福谷浩司(42試合)、岡田俊哉(42試合)の4人である。年齢は23~25歳と若く、どの投手も守護神を務めておかしくない能力を持っている。
福谷は今季、チーム最多の19セーブを挙げているが、防御率は4点台と昨季に比べると安定感に欠き、現在は抑えの座を田島に譲っている。9セーブの田島は相変わらず制球力に課題が残り、又吉は大車輪の活躍を見せた昨季に比べると痛打されるケースも少なくない。では4人の中では最年少、そして唯一岩瀬と同じサウスポーの岡田はどうだろうか。
現時点では他の3人に比べて首脳陣からの信頼は高いとは言えず、セーブ数は0、ホールド数も9にとどまっている。しかし防御率(1.59)、被打率(.181)、与四球率(2.1)は4人の中ではトップだ。許した本塁打の数も僅か1本。奪三振率は又吉の10.19に次ぐ8.65をマークしている。さらに5月以降の防御率は1.09で、猛暑の夏場も乗り切ってみせた。
岡田はサウスポーということもあり、試合終盤に左打者相手に投入されるケースが多い。そして期待通り、左打者を被打率.195としっかり抑え込んでいる。右打者に対しても、被打率.168と左打者以上に好成績を残している。今季40試合以上に登板しているセ・リーグ投手で左右打者ともに被打率2割未満に抑えているのは岡田のみである(19人中)。
制球力も大きく改善され、被本塁打も少なく、左右打者関係なく結果を残している。これらの傾向を見れば、近い将来ポスト岩瀬の座を狙うチャンスは十分にあるといえよう。あとは経験と度胸というクローザーに必要な要素は備わっているかどうか。
4人の中では最年少だが、唯一高校卒業後にプロ入りしているため、プロ経験年数という意味では最も長く、岩瀬の全盛期を間近で見ていることも大きい。入団時には「売りは強心臓。目標は岩瀬さん」と語っていた岡田。早ければ来季にも鉄腕サウスポーの後継者候補筆頭に名乗りを挙げるかもしれない。
今季中日救援陣で40試合以上に登板した選手は以下の通りだ。田島慎二(59試合)、又吉克樹(55試合)、福谷浩司(42試合)、岡田俊哉(42試合)の4人である。年齢は23~25歳と若く、どの投手も守護神を務めておかしくない能力を持っている。
福谷は今季、チーム最多の19セーブを挙げているが、防御率は4点台と昨季に比べると安定感に欠き、現在は抑えの座を田島に譲っている。9セーブの田島は相変わらず制球力に課題が残り、又吉は大車輪の活躍を見せた昨季に比べると痛打されるケースも少なくない。では4人の中では最年少、そして唯一岩瀬と同じサウスポーの岡田はどうだろうか。
現時点では他の3人に比べて首脳陣からの信頼は高いとは言えず、セーブ数は0、ホールド数も9にとどまっている。しかし防御率(1.59)、被打率(.181)、与四球率(2.1)は4人の中ではトップだ。許した本塁打の数も僅か1本。奪三振率は又吉の10.19に次ぐ8.65をマークしている。さらに5月以降の防御率は1.09で、猛暑の夏場も乗り切ってみせた。
岡田はサウスポーということもあり、試合終盤に左打者相手に投入されるケースが多い。そして期待通り、左打者を被打率.195としっかり抑え込んでいる。右打者に対しても、被打率.168と左打者以上に好成績を残している。今季40試合以上に登板しているセ・リーグ投手で左右打者ともに被打率2割未満に抑えているのは岡田のみである(19人中)。
制球力も大きく改善され、被本塁打も少なく、左右打者関係なく結果を残している。これらの傾向を見れば、近い将来ポスト岩瀬の座を狙うチャンスは十分にあるといえよう。あとは経験と度胸というクローザーに必要な要素は備わっているかどうか。
4人の中では最年少だが、唯一高校卒業後にプロ入りしているため、プロ経験年数という意味では最も長く、岩瀬の全盛期を間近で見ていることも大きい。入団時には「売りは強心臓。目標は岩瀬さん」と語っていた岡田。早ければ来季にも鉄腕サウスポーの後継者候補筆頭に名乗りを挙げるかもしれない。