パはシーズン打率3割を超えなかった選手がトップに!
サウスポーを得意な打者を“左キラー”と異名を持つ選手が多い。では今季、左投手に滅法強かった打者は誰だったのだろうか…。
パ・リーグを見ると1位は、シーズンの打率.273も対左投手の打率.361を記録した安達了一(オリックス)だ。投手別では、最多勝に輝いた和田毅(ソフトバンク)から打率.333(9-3)、トレードで巨人へ移籍した吉川光夫(前日本ハム)から打率.385(13-5)と好相性だった。
2位が打率.329の秋山翔吾(西武)、3位が打率.326の陽岱鋼(日本ハム)と、いずれもシーズンの打率が3割未満の選手が上位にランクインしている。ちなみに左投手から最も本塁打を放った選手はレアード(日本ハム)の13本だった。
※規定打席到達者のみ
※△は左打者
【パ・リーグ】
1位 .361 安達了一(オリックス)
打 率:.273(403-110)
左打率:.361(97-35)
右打率:.245(306-75)
2位 .329 秋山翔吾(西武)△
打 率:.296(578-171)
左打率:.329(149-49)
右打率:.284(429-122)
3位 .326 陽岱鋼(日本ハム)
打 率:.293(495-145)
左打率:.326(135-44)
右打率:.281(360-101)
ヤクルト・山田がトップ
セ・リーグは、2年連続トリプルスリーを達成した山田哲人(ヤクルト)がリーグトップの打率.358を記録。2位が打率.351の鈴木誠也(広島)、3位が打率.3354の坂口智隆(ヤクルト)となっている。セは上位2人がシーズンの打率が3割を超えた選手がランクインした。
リーグトップの打率.358を記録した山田の投手別成績を見ると、自身初の2桁勝利を達成した田口麗斗(巨人)から打率.500(6-3)、沢村賞を受賞したジョンソン(広島)から2本塁打を含む打率.353(17-6)を記録するなど、各球団のエース級の左投手にも苦にすることなく結果を残した。対左投手の本塁打も20本の筒香嘉智(DeNA)に次ぐ、リーグ2位の16本のアーチを描いている。
ちなみに、今季首位打者のタイトルを初めて獲得した坂本勇人(巨人)は左投手に対して、打率.285(144-41)と3割を超えなかった。
【セ・リーグ】
1位 .358 山田哲人(ヤクルト)
打 率:.304(481-146)
左打率:.358(151-54)
右打率:.279(330-92)
2位 .351 鈴木誠也(広島)
打 率:.335(466-156)
左打率:.351(174-61)
右打率:.325(292-95)
3位 .3354 坂口智隆(ヤクルト)△
打 率:.295(526-155)
左打率:.3354(161-54)
右打率:.277(365-101)