ニュース 2017.01.13. 11:45

侍ジャパンの3人目の“捕手候補”は誰がいる?

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侍ジャパンの小久保裕紀監督

嶋と大野が代表入り


 3月に「第4回 ワールドベースボールクラシック」(WBC)が開催される。侍ジャパンは昨年12月に19人の代表メンバーを発表し、残りのメンバーも今月下旬に発表予定となっている。

 捕手に目を向けると、過去3大会は3人が選出されていた。今大会は既に小久保ジャパン発足後に代表常連となっている嶋基宏(楽天)、日本ハムの正捕手として10年ぶりの日本一に大きく貢献した大野奨太(日本ハム)の2人は、代表入りが決まっている。残り1名は、今月下旬に発表されることが濃厚だ。

 3人目の代表候補は、昨年の強化試合で侍ジャパンの一員として戦った小林誠司(巨人)が挙げられる。小久保監督も昨年の強化試合後に「基本は今の3人が中心になる」と話しており、代表入りが濃厚だ。


小林以外の第3捕手候補は?


 これまでの3大会に比べて捕手陣が人材難といわれる中、他には代表候補の捕手はいないのか…。経験という面では、第2回のWBCに出場し、昨季広島を25年ぶりのリーグ優勝に導いた石原慶幸(広島)がいる。石原はキャッチングの技術が高く、同僚のジョンソンも絶大の信頼を寄せる。嶋と大野はパ・リーグの球団に所属する捕手。普段から対戦することが多いセ・リーグの投手陣を知っているという意味でも、うってつけの存在といえるだろう。

 パ・リーグに所属する捕手が3人となる懸念もあるが、炭谷銀仁朗(西武)、田村龍弘(ロッテ)もいる。炭谷は打撃に課題を持つが、捕手という経験が必要とするポジションで、高卒1年目から一軍の試合に出場。12年と14年にリーグトップの盗塁阻止率を誇り、12年と15年にゴールデングラブ賞を受賞するなど、守備面では球界トップクラスだ。

 “大谷・藤浪世代”の田村龍弘(ロッテ)は22歳という若さで、ロッテの扇の要を任されている。15年にリーグトップの盗塁阻止率.429を記録し、打撃面でも昨年6月に打率.400、1本塁打、13打点の活躍でパ・リーグの捕手としては12年ぶりに月間MVPに輝いた。攻守で成長を見せた田村も候補のひとりといえるだろう。

打てる捕手


 第3捕手ということを考えれば、“打てる捕手”を選出もあっても面白い。森友哉(西武)は高卒2年目の15年に打率.287、17本塁打を記録し、昨季は規定打席に届かなかったが打率.292、10本のアーチを描いた。守備面での課題はあるが、打撃力だけみれば、球界の捕手の中では1、2を争う実力を持つ。

 育成選手から支配下選手に復帰した原口文仁(阪神)は、捕手ながら5番を任されるなど昨季11本塁打を記録。5月には阪神の捕手として、田淵幸一以来41年ぶりに月間MVPを受賞した。

 現時点で小林の代表入りが濃厚となっているが、小久保裕紀監督は“3人目の捕手”に誰を選出するのか注目だ。
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