中日の大野、平田は代表入りならず…
NPBエンタープライズは18日、11月10日~13日にかけて行われる強化試合の代表メンバー28人を発表した。球団別ではリーグ優勝した日本ハムから大谷翔平、増井浩俊、宮西尚生、大野奨太、中島卓也、中田翔と最多の6人が選ばれた。
一方で、最下位に終わった中日とオリックスからは、代表メンバーが1人も選出されなかった。昨年11月に行われたプレミア12では、中日から大野雄大と平田良介が選出。特に平田は大会通算8試合に出場して、打率.423、6打点の活躍を見せた。
しかし、今季は大野、平田ともに故障に泣いた1年となった。大野はシーズン序盤に左肘痛で約2カ月離脱。6月4日の楽天戦で復帰を果たすも、7月5日の広島戦から8月10日のヤクルト戦にかけて自身5連敗。今季は7勝10敗、防御率3.54と不本意な成績に終わった。
今季からチームキャプテンに就任した平田は、規定打席に到達したが、故障に泣きフルシーズン戦うことができず。73打点はシーズン自己最高の成績を残したが、打率は規定打席到達したシーズンではワースト.248だった。
悔しいシーズンに終わった平田だが、侍ジャパンで指揮を執る小久保裕紀監督は「平田は候補には入っていたが、状態を考慮して外しました。そういった選手は入ってくる可能性が十分にあります」と今回は代表に外れたが、WBCで代表復帰する可能性があることを示唆している。
その他、開幕からの連続無失点のプロ野球記録を更新した田島慎二、サイクル安打を達成した大島洋平といった選手もいるが、彼らの名前も呼ばれることはなかった。
小久保ジャパン常連の西が代表落ち
オリックスの西は、「プレミア12」で球団から唯一選出されたが、今回の強化試合では代表から外れた。
西といえば、小久保ジャパン発足以降、2014年に行われた日米野球、今年3月に行われたチャイニーズ・タイペイとの強化試合などで代表に選ばれるなど常連選手。今季は春先に成績不振で精彩を欠いたが、3年連続2ケタ勝利を達成していた。
またオリックスは代表者0に終わっているが、守護神の平野佳寿は58試合に登板して、4勝4敗31セーブ、防御率1.92と安定。野手も糸井嘉男が53盗塁を記録し盗塁王に輝くなど、代表に選出されてもおかしくない選手が揃っている。
オリックスと中日は今回の強化試合で1人も日本代表選手が選ばれなかったが、来春に開催されるWBCで代表に選ばれる選手が出るか注目だ。