ニュース 2017.07.11. 16:28

「経験しておきたい失敗」と「経験しなくていい失敗」

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質の良い準備は「想定外」を「想定内」にし、落ち着いた心と行動を生み出してくれます。

けれど一方で、ぼくたちは失敗しないとわからない生き物でもあります。
段差を踏み外したり、ケガをしたり、失敗したときにはじめて学びを深めることができます。

子どもたちと接する際、「失敗させたくない」という思いが強すぎると、どんなことが起きるでしょう。

「経験しておきたい失敗」もあれば、「経験しなくて良い失敗」もあります。

ぼくたち大人は、この2つをしっかりと区別して、子どもたちに接することが重要かもしれません。
そうでないと、失敗しないように、道から外れないように、と子どもたちが歩く先にレールを敷き、そこから外れないことだけにエネルギーを注いでしまい、本当の学びや創造力や発想力などを奪ってしまうこともあるからです。


未来に向かって敷かれたレールはない。
道は自分でつくるものである。仕事においても、人生においても、わたしはこれまでそう信じて、仕事を続け、生きてきました。レールとは、ふと振り返ったときに、自分が歩んできた結果として敷かれているものです。

― 鈴木 敏文(セブン&アイ・ホールディングス代表取締役会長)


「失敗させたくない」

この思いは尊く、愛情から生まれているものです。
ですので、その思いを否定する必要はありません。
けれど、僕たち大人が持ち合わせたい問いは、「どのようにすれば失敗しないだろう?」だけでなく、「どのようにすれば、子どもがなりたい自分に近づけるだろう?」「そのために、ぼく(わたし)ができることは何だろう?」というものかもしれません。

レールを先に敷くことで、道しるべとなり、安全に歩くことができます。
けれど、安全な道を歩くだけでは、本当の成長はありません。
子どもたちに成長の機会ときっかけを与えましょう。


〇ポイント

・失敗したくないという気持ちは準備の質を高める
・過剰な「失敗したくない」は緊張を生む
・失敗する体験から学べることがある
・「経験しておきたい失敗」と「経験しなくていい経験」を整理する

〇この記事のしつもん

・どのようにすれば失敗しないだろう?
・どのようにすれば、子どもがなりたい自分に近づけるだろう?
・そのために、ぼく(わたし)ができることは何だろう?






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