ニュース 2018.10.19. 17:59

【サムライの親たち】侍ジャパンの親たちの「子育て」(宇野家/前編)



3年後には次男の竜一郎くん、その4年後は三男の真仁朗くんが誕生。二人とも小学校4年生からは野球を始めることになるが、その背景には父親だけではなく長男の隼太朗くんの影響があったようだ。

――兄弟で同じことをするのを敬遠するケースもありますが、竜一郎くんと真仁朗くんはスムーズに野球を始めたのですか?
「長男の時は叱り過ぎていたというのはあったので、次男と三男については遊びながら色々やったということはあります。あとは長男を見ていたというのは大きいと思いますね。

野球を嫌だった時期もあったかもしれませんけど、地域のチームではいつも活躍していましたし、下の二人はその姿を見て自分たちもああいう風になりたいと感じたところはあったと思います」

――真仁朗くんの話では「兄弟で野球の話をすることはほとんどない」とのことですが?
「どうしてもそれぞれ自分(宇野さん)と話すことが多いので、兄弟同士ではないのかもしれませんね。ただ長男の時は『素振りを何本やれ』みたいな感じで言っていたこともありましたが、途中から押し付けることはやめました。今は主に三男ですが、どんなことをやったのかを確認する感じです。プレーについても同じで、準備が疎かになっているなと感じたらそれを指摘するようなことはありますが、結果が出なかったことに対してどうこう言うことはありません。

あとは、今になって思うんですが、自分も三人の息子と野球を通じて接する中で、『子どもに対してどうやって野球を教えたらよいか?』というのを勉強させてもらった部分は大きいと思いますね」

――先のことを考えて何か気をつけていたこととかはありますか?
「次男は成長が早くて早熟傾向だったので、特に故障には気を付けるようにしていました。早く体が大きくなるとそれだけ力を入れてプレーができてしまうので、とにかく無理をしないようにと。3人の中でも一番マイペースでよく食べてよく寝ていたので大きくなったのかなとは思います」

――野球以外の部分で宇野家の決まりのようなものはありますか?
「朝ご飯をしっかり食べること、晩ご飯ではおかわりをすること。学校の勉強はしっかりすること。ただ点数がどうこうということではなくて、宿題などをちゃんとやるということです。母親はもう少し勉強について言っていると思いますが。

あとはゲームは外へ持ち出さない。そのおかげで全員視力は悪くないです。本と音楽については欲しいものは常に買うことをOKしています。読書することと音楽を聴くことで感性が豊かになるかなと思うのでそうしています」(取材:西尾典文/写真:編集部)
後編は三兄弟のお母さんにもお話をうかがいます。お楽しみに。

関連記事



< 1 2

ポスト シェア 送る

もっと読む

連載・コラム
カラダづくり
練習
お役立ち
チーム紹介
TOPICS