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入部希望殺到の少年野球チームが直面した「親の方が勝ちたがる問題」

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■禁止のはずの当番制が復活の怪


ルークスの部員が急速に伸びている要因の一つは「保護者の当番制排除」。特にお母さんたちがその点に魅力を感じ、我が子を預けたいと入団を希望するケースが非常に多い。しかし、当番制が予期せぬところから復活してまったことがあるという。

「昨年の夏、ある下級生のお母さんが練習中にバケツに氷水を入れて子どもたちの身体を冷やしていました。それはそのお母さんの厚意だったのですが、その姿を見た違うお母さんが、良いアイディアだと思いまた違う日に行いました。そうなると他のお母さんも『私もやらないといけないのかな?』と思うようになり、それがいつしか”やらねばならない”に変わり、当番制が自然に復活していたんです(笑)。『ルークスは当番制がないと聞いていたのですが…』とコンシェルジュに相談が来て発覚したのですが」

当番制ナシと決めるのは簡単だが実際に実行してみないと分からないことも多い。

「ありがたいことに、このような取材も増え、私たちのやり方に賛同する他のチームの方と話す機会も多くなりました。そこで口を揃えて皆さん言われるのが『一度できてしまった制度や、昔からある係をなくすのは難しい』ということですね」

ゼロからチームを興したルークスだからこそ、このような問題にもしがらみなく迅速に対応がとれたともいえるだろう。
まだ創設3年目。行錯誤を繰り返しながら、チームは前に進んでいる。

最後に、この日グラウンドに来ていたあるお母さんの話を紹介してルークスの取材を締めくくりたい。
「以前にいたチームの息子のユニフォーム姿が記憶にないんです。それくらい当番や、保護者たちのしきたりに縛られて、じっくりとグラウンドで息子を見る余裕がなかったんだと思います。でも、今は息子の姿をじっくり見られる余裕がありますね。お母さん同士で談笑したりもできますし、ルークスは子どもだけではなく、親も楽しいです」(取材・細川良介/写真:編集部)
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